ケース2 自分が乳がんになったら 〜手術後にも出費がかさみがちだけど助成が〜
56歳 女性主婦。ある日、胸にしこりを見つけ、慌てて受診したら乳がんが見つかった。
パートで働いていたが、即入院し、手術で左胸の乳房を全摘出することに。さらに抗がん剤治療もすることになった。いろいろ心配は尽きないが……。
ウイッグの費用を負担「医療用ウイッグの助成金」
抗がん剤治療中、副作用で髪が抜けてしまうことがある。そんなとき、見た目や気持ちを変えてくれるのが医療用ウイッグだ。このウイッグを購入した人のための助成がある。
「今のところ医療用ウイッグは公的な保険の対象にはなっていませんが、市区町村を中心に、自主的に助成金制度を設けている自治体もあります」
助成内容や条件は自治体によって異なるが、中には最大5万円を支給するところも。住んでいる自治体が助成を実施しているか確認してみよう。
乳がんを手厚く助成「乳房補整具の助成金」
乳がんで全摘出などの手術や放射線治療を受けたあと、一般的なブラジャーを使うと痛みやむくみの原因になることがある。専用の補助パッドや下着を購入したときに受けられるのがこの助成だ。
「これも自治体ごとに助成内容や条件が異なります。女性の9人に1人がかかるという乳がん。手厚い助成があるのでぜひ活用を」
■もらえるお金メモ
医療用ウイッグの助成金
①誰がもらえる?
→治療の副作用で脱毛し医療用ウイッグを購入した人
②いくらもらえる?
→最大5万円(自治体によって異なる)
③申請先は?
→各自治体
乳房補整具の助成金
①誰がもらえる?
→がん治療の乳房切除などで補整具が必要な人
②いくらもらえる?
→最大5万円(自治体によって異なる)
③申請先は?
→各自治体