協会長が自ら返答

 日本唐揚協会に、『からあげグランプリ(R) 最高金賞 金賞 を獲る方法』と“賞を売っている”という声があることについて問い合わせたが、期日までに返答はなかった。しかし、期日よりだいぶ遅れて協会長名で長文の返答があった。協会が進めるフランチャイズは、『からあげシェアードFC』というものだ。

協会サイトにある「シェアードFC」の説明(公式サイトより)
協会サイトにある「シェアードFC」の説明(公式サイトより)
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「正直、賞を間接的に売っていると思っていないのが現状です。からあげシェアードFCについては、これを応援している理由はいくつかありますが、受賞店の知名度を広げる、つまりブランドとノウハウを共有することで、コロナで苦しい思いをしている飲食店のテコ入れにつながると考え、自分でFCを展開するのに不安がある受賞店を応援するためにこの仕組みを応援しています。

 賞を授与する立場の日本唐揚協会が応援する仕組み、その仕組みが“賞が紐づいたブランドのFC”というのが引っかかるかもしれませんが、今まで我々日本唐揚協会は、個人を応援し会員を増やすことはしてきましたが、直接唐揚店を増やす活動は何もしてきませんでした。

 コロナ禍という本当に待ったナシの世界の中で、日本唐揚協会ができることが他にもあるのではないか? という問いの中で、苦しんでいる飲食店を救う一手になるのではないか? と考え、からあげシェアードFCを応援することを決めました。

 この応援がきっかけで、結果として、飲食店が安価でブランドを利用することができる様になったとしても、コロナ禍でも毎年200億拡大している唐揚市場が、さらに大きくなる可能性があり、市場が広がれば、既存の唐揚店のチャンスにもつながると考えています。

 既存の受賞店をより多くのお客様に知って頂く機会と、唐揚げを取り扱ってすらいない飲食店の売上を伸ばす機会、これが唐揚げで世界平和を実現する一翼になると考え、飲食店を応援する形として、からあげシェアードFCを応援しています。

 動画やメールでは飲食店向けの内容として、飲食店の立場で伝えている部分がありますので、その表現に関しては、引っかかる部分があったかもしれません。申し訳ありません。また、キャンペーンとして作られた動画ですが、10月いっぱいで終わってしまったため、今後ご迷惑はかからないと思います」

 返答は“よろしくおねがいもうし揚げます。”で締められれていた。

 店舗数も急増し、今となってはラーメンやカレーに続く、“国民食”と言っていい唐揚げ。それを盛り上げる日本唐揚協会が、このような商売をしていては……。うまく“あがる”のは、唐揚げではなく、協会の利益なのではなかろうか。

 動画は10月いっぱいで終了したと話すが、現状でも視聴可能である。