大先輩の姿に感銘を受けて
30代最後を迎える心境は?
「サンキュウ(感謝)ですね。思い描いていた39歳は、もっと大人っぽくて仕事もセーブして家でゆっくりしているものかなと思っていました。でも実際は、想像していた以上に活動的。コロナ禍になっても自宅のスタジオでレコーディングして、アルバムを1枚完成させました。(ツアーがコロナの影響で)延期になるかもと言われて逆にもっと音楽に携わりたい、音楽が好きということに改めて気づくことができました。
先日、(松田)聖子さんのコンサートに行かせていただいたのですがファンの方を魅了する美しさと歌唱力に圧倒されて、すごく感動しました。大先輩の姿を見て1日でも長く愛されるアーティストでいたいし、気づいたら10年たっていたと思えるような年齢の重ね方ができたら素敵だと思いました」
デビュー日の12月6日にリリースするベストアルバムとあわせて20周年を集大成する。
ゲームとプロレスにハマった!
ステイホーム期間中にガーデニングを始めたほか息子に影響されてゲームとプロレスにハマり、緊急事態宣言明け後にはプロレスを初観戦した。
「派手にやられて派手にやり返している姿は、ある意味でスポーツ界のエンターテイメントだと感じました。旦那さんに以前から“倖田來未とプロレスは似ている”と言われていて、打たれ強さが共通しているみたいです。人がやっていないことをやりたがる。だからこそ新しい世界を見せられると信じて音楽づくりをしていきたいです」
息子に不評のスタイルとは……
撮り下ろしの中から5点をセレクト。「赤い衣装の写真は“ザ・倖田來未”。濃いメイクや露出の多い衣装は息子(9歳)には不評です(笑)。三つ編みにしたドレス姿は“(本名の)來未子さん”のイメージで、ふんわりとやさしい写真をリクエストしました。正面のカットは、濡れたシャツを着た撮影で寒かったけどセクシーできれいな1枚かな。タンクトップにデニムはプライベートでのスタイルに近い。もう1枚はナチュラルな表情が撮れたと思います」
フォトスタイルブック『WALK』 11月13日発売
(KODA KUMI/2420円/主婦の友社)
撮影/TISCH、TOMMY、Takashi Yoshida