父は騒ぎになっていることすら知らない

──徳光(和夫)さんご本人はどのように考えられているのでしょうか

「80歳という年齢ですから、今さら後付けで生まれたコンプライアンスという考え方に迎合することはないと思いますね。『あと5年、テレビに出るか出ないか』という人ですから、もう変わることは無理だと思います。彼はSNS等のメディアは全く利用していないので、謝罪する機会もない。それどころかこんなに騒ぎになっていることを知らないと思います。

 ネットニュースも見ませんし、SNSやネットのコメントは屁とも思っていないんじゃないですかね。あれが“民意”だとは絶対に思っていないと思いますよ。父のことを50年見てきましたが、批判的な言葉に耳を傾けるタイプではない

──今後、徳光和夫さんを「起用しない可能性も」と報じたメディアもありました

太田光 撮影/佐藤靖彦
太田光 撮影/佐藤靖彦
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あまりに批判がひどかったらテレビ局も使わなくなりますし、そうなったときはフェードアウトするだけじゃないでしょうか、“時代にそぐわなくなった”ということで。それを選択するのはテレビ局やラジオ局。この間、爆笑問題の太田(光)さんも選挙特番での発言が騒動になっていましたよね。あれも賛否両論あったと思いますが、“今後は芸人は使うな”となるかもしれません。

 表方は時代に沿って生きていかなければいけないのでしょうが、それで小さくまとまっていくのもテレビがつまらなくなる要因になっている気もします

 ここ数年、メディアは転換期を迎えているが、果たして“出演者”たちはどう生き残っていくべきか──。