SNSを中心とした誹謗中傷に悩まされる芸能人が後を絶たない。先月、タレントの中川翔子を誹謗中傷したとして都内に住む20代男性が侮辱と脅迫の疑いで書類送検された。有名人側が泣き寝入りしない姿勢を見せることで、誹謗中傷は新たな局面を迎えている。

 一方で、有名人を悩ませるある行為が盛んになっているという。

「ネット警察です。誹謗中傷とは逆で、タレントに隙のある言動を見つけるとSNSなどを通じて注意や意見をしてくるというもの。でもこれ、《死ね》とか《殺す》などの脅迫ではなく、あくまでも《意見》なので規制もできないし、なんとも厄介な存在だといわれています」(テレビ番組スタッフ) 

 ここのところ勢いを増している4大警察をパトロール! 

コロナ警察が検挙

 いまでこそ収束の気配を感じさせているが、コロナウイルスは国民を恐怖に突き落とし、マスク警察や会食警察がSNS上にはびこることに。コロナに関する不用意な発言をしたことで“検挙”された芸能人も多数で……。 

松本人志さんが《水商売のホステスさんが仕事休んだからといって、我々の税金で(補償を)払いたくない》とツイートし、炎上。岡村隆史さんはラジオ番組で《コロナ明けたら可愛い人が風俗に増える》と発言し、炎上。これらはもともとの女性への価値観がコロナをきっかけに露わになった感じで、コロナ警察とはちょっと別物感がありますが」(テレビ誌ライター) 

 コロナを通じて人間性が露わになったタレントは多く、そこを『コロナ警察』はすかさず検挙していく。

「志村けんさんがコロナに感染したニュースが流れたときに『志村でナイト』(フジテレビ系)で共演していた足立梨花さんが《ええっと、、、とりあえず。1ヶ月以上会ってませんので大丈夫です》とツイッター上で報告。この発言に《志村さんを病原菌扱いですか?》《心配していますの一言も言えないのですか?》などと大炎上。足立さんはその後真っ暗な画面のインスタグラムストーリーを公開し謝罪に至りました」(同)

 また、コロナ禍でライブを強行したミュージシャンたちは一斉検挙。ネット上でしばらく叩かれる羽目に。

 そして今年の8月にコロナに罹患して入院した綾瀬はるかは思わぬ嫌疑がかけられることに。

「入院治療を受けたことに“上級国民だから”などの心無い言葉が浴びせられたんです。タレントの野々村真さんも肺が真っ白になるなどの重症で入院したのに心無い声が上がりました。これはちょっと冤罪に近いかな」(同) 

 コロナの収束とともにコロナ警察も退官してくれるのだろうか。