「ちょい運動」で身体の芯から温める

 元祖アイドルアナとして一世を風靡した、フリーアナウンサーの寺田理恵子さん(60歳)。現在でも若いころと体重が変わっていないというスレンダーボディーの持ち主だ。だが、子どものころからやせ型で運動嫌いだったせいか、昔から冷えに悩まされてきたという。

局アナ時代には、冬場に街頭ロケに出ると、翌日に高熱を何度も出しましたね。今でも冬は、夜寝るときに靴下をはかないと寝られないんです。はかないと決まって夜中に目が覚めてしまいます」と話す。

 そんな体質を改善すべく、コロナ禍に一念発起して始めたのがウォーキング。

根っからの運動嫌いでしたけど、やっぱり運動が必要だと認識して。週に2~3回、片道5kmくらいずつ歩くようにしています。歩くとこんなに身体が温かくなるんだ~、と快感ですね

 ただ、年齢的にひざに負担がかからないように、自宅で定期的にステッパーに乗り、ひざ周りに筋肉をつける運動も同時に行っている。

喉を使うのが仕事なので、首元は冷やさないようにしています。冬はタートルネックやマフラーは欠かせないですね。さらに、毎日続けている音読や発声前のストレッチも、集中してやると全身が温かくなって血行がよくなるのを感じます

 ほかにも、意識して温かい飲み物や身体を温める食材をとったりと、身体の内と外、両方から温めることを習慣にしている。

遠赤外線のグッズなんかも試しますし、いいと言われるものはなんでも取り入れるようにしています。冷えが改善したら、身体を動かすのがラクになったんです。50肩になってからは、両手を後ろで合わせることもツラかったのが、また届くようになったんですよ!

 冷えによる血行不良で硬くなっていた身体が、温めることでやわらかさを取り戻したのだ。身体の柔軟さは血流をよくし、ケガの予防や、肩こり・腰痛の軽減などにつながり、さらにいい循環を導く。