今作のために空手を始めました
そしてケンシロウといえば、強靭な肉体も重要なポイント。身体づくりでは、どんなことをしたのだろうか?
「出演が決まって、まずは自重トレーニング(※自分の体重を負荷にして行う筋トレ)をして。その後、週2回パーソナルのジムに通って、増量もしました。7か月で筋肉だけで2・5Kg、胸囲も10cm増えて、どんどん合う服がなくなっていきましたね(笑)。増量期は、1回の食事でご飯を1合くらい食べて、1日3000キロカロリー前後をとるという生活。
ただ、仕事の関係で身体を絞らないといけない時期もあって。そのときは、朝はご飯と納豆とみそ汁などの和食、合間はおにぎりとプロテイン、夜はささ身、みたいな食生活。仕事に合わせて、自分の身体をコントロールしながらやっていました」
また、殺陣やアクションシーンも見どころのひとつ。
「今作のために空手を始めました。身体の使い方がダンスと格闘技では全然違うということに気づくことができて、とても役立っています。ダンサーがアクションをすると、どうしても踊ってしまいがちなんですが、僕はなるべくそれをなくしたくて。アクションをするように踊る、踊るようにアクションをする、その境目を大切に動いていきたいと思ってます」
コロナ禍で先が見えない今の状況に、「今作はとてもリンクしていると思う」と語る大貫。
「今、会いたい人に会えなかったり、いろいろツラい状況だけど、思い合うことで支え合っているというところもあるじゃないですか。人と人の思いがつながっていると実感したときに、温かい気持ちになれたりもするし。それが今作のテーマにも入っているんですよね。誰にとっても心のどこかに触れるようなメッセージが必ずある作品だと思うので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」
●プライベートでハマっていることは?
「お酒が好きで、それが高じてワインエキスパートの試験に挑戦。1次試験は、ものすごく厚い辞書のような本で世界のワインについて勉強して、受かりました。2次はテイスティングなので、ひたすら飲んで勉強しています。“ちょっとやってみようかな”くらいの気持ちで始めたら、すごく大変でヒイヒイ言ってたんですけど(笑)、今は楽しくやってます」
●好きなセリフは?
「ラオウが最後、天に召されるときに言う“我が生涯に一片の悔いなし”。僕も人生の最後にそう言いたいなと思うくらい好きです。あと、お客さんの反応が楽しみなのが“ひでぶ”や“あべし”。僕自身、台本にあるから言うとわかっているのに、それでも“言ったー!”という感動があったので、きっと“来るぞ来るぞ、来たー!”ってなるんじゃないかな(笑)」
■2021年12月8日(水)〜29日(水)東京・日生劇場
■2022年1月8日(土)、9日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホール
■2022年1月15日(土)、16日(日)名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール
■2022年秋 中国ツアー公演