撮影中は我慢、終わったらやりたいこと
一方、栄一が生涯慕い続けた慶喜を演じる草なぎ剛からはこんな刺激を受けた。
「栄一と慶喜の関係性に引っ張られているのかわからないんですけど、草なぎさんに対する緊張感は僕の中にまだあって。というのも、草なぎさんのお芝居って、次に何を考えどうくるのか、まったくわからないんです。
それがまるで慶喜みたいですし、心を探られている感覚になるというか、いい意味で不安になるときもあるんです。だから、現場では2人で相談するというよりも、お互いから滲み出るものをキャッチボールしながら演じるみたいな空気感で。すごいなって思うこともたくさんあったし、いろんな刺激を受けました」
そんな吉沢は、撮影が終わったら思い切りやりたいことが。
「ゲームですね。スマホでもやるし、据え置きのゲームもやります。ゲームをやっているときがいちばん集中しているかな(笑)。1回やり始めると時間を忘れちゃうので、撮影中はそんなにゲームに触れていなかったんです。なので、撮影が終わったら溜まったゲームを、がっつりやろうかなと思います(笑)」
■クライマックスのココが見どころ!
この先、慶喜とは泣けるシーンばかり。最後の2人のシーンは、慶喜がぼそっといいことを言うんですが、これが泣けるんですよ。あまり話せないことも多いのですが、この作品のテーマを語っているシーンなんです。慶喜の言葉にはグッとくるので、ぜひご覧いただければと思います。
■実は苦手なんです……
やっぱり虫は苦手だし、朝早いのも弱かったり、苦手なものはたくさんあります。この作品でも虫がいっぱいいるような場所で、朝から畑を耕したりしてなかなか過酷なシーンは多かったですね。あと劇中でかっさま(和久井映見)がお蚕さんを触るシーンがありましたが、僕だったら断っていたかもしれない(笑)。幸い僕は触るシーンがなかったので、栄一でよかったなって思いました。