逮捕の知らせを聞いて号泣したというCさん。
容疑者はCさんの会社で1年、別の会社で3年ほど働いた。その後は職を転々とするようになって、
「今年10月5日に私はお金を貸したんだけど、そのままとんずらして東京へ向かったんでしょうね」
その後、10月18日に渋谷寮にたどり着くまでの数週間、東京でネットカフェに泊まったり、野宿をしたりして過ごす。そんな中、犯罪に手を染めたのだ。Cさんは申し訳なさそうにこう言った。
逮捕後もまだホラを吹いて
「実は事件後、容疑者に面会してきたんです。そしたら“事件のことは大麻をやっていたから覚えていない”と、しらばっくれていました。大麻を買う金なんかなかったはずで、またホラを吹いているんですよ……。
本当に情けなくて、残念で、悔しくて。彼は親の愛情をまったく知らず、いわばオオカミに育てられたような少年なんです。成人してもまったく社会性が身につかないし。だから、こんな事件を起こしてしまったんだと思っています」
さらには、容疑者をフォローする言葉も。
「容疑者は塗装に関しては1日に1万8000円ぐらい稼げる腕前も持っていて、立派にやっていけるんです。なのに、ちょいちょい悪いことをして、台無しにしてしまう。心底、悪いやつではないし、かわいいところもあるし」
だが、どんな環境に育ったとしても、容疑者の凶行は卑劣極まりないものだ。
「おっしゃるとおりです。今回の被害者には一生にわたって残る心の傷を与えました。決して許されることではありません」
警察関係者によると、
「実は山田容疑者はほかの罪で執行猶予期間中でした。その中での犯行だったので、実刑は免れないでしょうね」
少女わいせつに強盗未遂。鬼畜の所業に同情の余地などまったくない。