●華原朋美
田中みな実とは別の方向性で同性の支持を集めたのが、歌手の華原朋美だ。長期間の活動休止や40代で未婚のまま出産などなど、長らくお騒がせ芸能人に名を連ねていたが、今年8月にマネージャーの男性と結婚を発表。朋ちゃんの幸せいっぱいの笑顔に、日本中がほっこりしたはず。
幸せ太りが報じられるも「ありのままの姿で素敵!」と、好感度を爆上げしている。
徳光 朋ちゃんには本当にいろいろなことがありましたよね。
岩井 そうね。でも今は子どももいて、公私ともにサポートしてくれるダーリンもいて、本当に幸せなんじゃないかな。
徳光 それに「70キロになっちゃいました!」と、いい意味で開き直れているのは、彼女にとってプラスに働いている気がします。
岩井 そうそう、人前でおならが出ちゃっても笑いに変えてるからね。ふと思ったんだけど、同じく男で地獄を見た中森明菜は、朋ちゃんのようには開き直れないだろうなあ。
徳光 時代のせいもあるかもしれないけど、明菜さんは完璧主義なイメージが強いですよね。表舞台に立つ覚悟が強すぎて、自分で納得がいくレベルに達していないから復帰していないのかも。
岩井 朋ちゃんは自分の幸せを見つけたけど、明菜ちゃんもそうなれるといいなあ。
朋ちゃんの新たなステージと明菜の未来。歌姫たちの命運やいかに……。
段ボールを使った独特な芸風で視聴者を困惑させるピン芸人・もう中学生。一時期はあまり見かけなかったが、今年になり、若手芸人が多数出演する人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)で夏ごろから独特な世界観を披露し、ブーム再来。以来、バラエティーの出演本数が急増し、10月からは全国ネットで初の冠番組『もう中学生のおグッズ!』(テレビ朝日系)がスタートした。
徳光 ぺこぱに代表される“人を傷つけないお笑い”をする人ですよね。それでいて、彼の芸風はずっとブレていないから、時代が追いついたのかも。
岩井 ぺこぱは売れるまで芸風をいろいろ変えたらしいけど、もう中学生さんは芸風をまったく変えていないのね。現代は軸がブレないほうがブレイクするんだね。ワインやペット、葉巻など、ブームに乗るといえばこの人といわれた故・川島なお美さんとかみたいに、芸能人は流行に乗っかるものだったのに……。
徳光 すぐブームに乗っかろうとする人のほうが、芸能人らしくて見ていておもしろいですけどね。
岩井 熊田曜子さんが不倫相手と使っていたと報道されている大人のおもちゃ“ウーマナイザー”に乗っかる芸能人はいないかなあ。「私も使ってます!」って。
令和はブレない魅力が輝く時代なのだ。