まずは、心から楽しいと思えるもの、愛しいと思えるもの、頑張りたいと思えるものにちゃんと出会うこと。そして、それにしっかり向き合って取り込んでいくこと。誰に何を言われようが、それを大切にすること。これが、充実した30代を過ごすために必要なことだと。
──言葉のはしばしに“インフルエンサー”としての強い自覚を感じます。時には“炎上”もありましたが。
「え! すごいことになってる!」とあとから気づいてびっくりすることが多いんです。当然、自分で意図して仕掛けたものではないので。ただ、何度か経験してみて、炎上にもいくつか種類があるのかなと、分析して対応するようになりましたね。
小学5年生での出来事
ひとつは、私のいたらなさから、人に勘違いをさせてしまったり、嫌な思いをさせてしまったりしたとき。これは、もう本当に、指摘してもらって気づけることもあるので、きちんと説明をするなり、素直にごめんなさいということを伝えるなり、リアルな発信をしてくことが大事だと。SNSの場合、これもひとつのコミュニケーションだと思って前向きにとらえるようにしています。
もうひとつは、私が何をどうしたって、止められないタイプのもの。例えば、私の国籍や育ちのこと、あと容姿のこととか、そういう変えられない部分を責められてしまった場合、どう対応したところでわかってもらえないし、相手の意見が変わるとも思えない。そういう時はしょうがないなと思って受け流すようにしています。
あと、ときどき一種のキャンペーンというか、ある方向性に意見を誘導する目的で、私を叩くことが使われているんじゃないかと感じることも……あまり過度に反応しないようにしていますが。だから、炎上っぽいことが起きたときには、「私に対して、誰が、何を、どんな根拠で言っているのか?」を冷静に見極めて対応することが大切かなと。
でも、そんなふうに理不尽に叩かれたりするのは、決して気持ちのいいものではない。私も人間なので、傷つきますし。全然“慣れ“とかはないし、受け流すようにしているとはいえ、落ち込みます。そういうときは、近くにいる人たちに支えてもらったり、なるべく悪い状況を早く忘れて幸せな気分になれることを努めてするようにしていますね。
──先月、NHKのEテレで放送された『ハロー!生理 世界で聞いた5つのストーリー』では、司会をつとめつつ、自身の初潮体験も赤裸々に語っていて。
女性に生理があること自体、全然、隠すようなことじゃないですよね? あの番組は、世界各地の生理にまつわる本音トークを紹介するというものだったのですが、日本でも気軽に「私、今日生理なんだ〜」って言えるようになったらいいのに! と。
その一歩として、というほどのものではないですけど、私自身の体験をお話ししたんです。
私に初めて生理が来たのは、たしか小学5年生の夏休みのことでした。おばあちゃんの家に遊びにいっていたときで、なんとなく変な感じがしてトイレに駆け込んだらパンツが真っ赤っかになっていて、もうびっくり。自分に何が起きているのかわからなかったんですよね。