「全ての経験が私の財産に」
小・中・高と、学生生活はバスケットボールとともにあった愛子さま。
「初等科時代のバスケ仲間が中学と高校でバスケの試合に出ているときは、お忍びで会場に出向き、一生懸命応援されていました。
高校1年生のときには、3学年合同のクラス対抗トーナメントで、愛子さまのクラスは3年生相手にバスケの試合で大金星を挙げたのです。普段からバスケに慣れ親しんでいた愛子さまも積極的にシュートされるなど、活躍されたと聞きました」(同・前)
'17年の5月には、ご両親とともに車いすバスケットボールの大会を会場で観戦され、愛子さまは試合展開に夢中のご様子だったという。
「車いす同士が衝突したり、タイヤが摩擦を起こした際のゴムの焦げた臭いなど、現地でしか感じられない迫力のある試合に、雅子さまは驚かれていました。愛子さまも同じく、どちらのチームが勝つか分からない試合展開に興奮されたご様子で、夢中になって拍手を送られていました。
試合後、愛子さまは選手ひとりひとりに声をかけられ、“トレーニングはどうしているのですか?”“何がきっかけで車いすバスケットを始めたのですか?”などと熱心に質問されていたのが印象に残っています」(大会関係者)
愛子さまが小学5年生だった'12年、お誕生日に際して寄せられた文書の中で、雅子さまはこう綴られている。
《5年生になってからは、学校の勉強も随分と大変になってきましたが、愛子が、お友達にも恵まれ、管弦楽部やバスケットボール部といったクラブ活動を含む学校生活や、英語の勉強など様々なことに意欲的に取り組んでいることは大変嬉しく、そのように愛子が成長していく姿を心強く思いながら、母親としてできるだけの手助けをしたいと思って過ごしております》
バスケットボールを通してスポーツの素晴らしさを知り、かけがえのないご友人も得たことは、愛子さまの人生に大きな影響を与えたことだろう。
《様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします》
成年における文書でも、そう記された愛子さま。これから両陛下を支えていかれる内親王に大きな期待を寄せたいーー。