「昨年の9月いっぱいで、テレビ朝日系の『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』が放送終了。“心配を笑い飛ばそう”をテーマにベテランから第七世代までの世代間ギャップを楽しむがコンセプトでしたが、コロナ禍の影響でロケができず、スタジオトークが中心の作りになってしまい、視聴者が離れてしまった。
'20年の夏からTBS系でスタートした『霜降りミキXIT』や、昨春からゴールデンタイムで始まったフジテレビ系で放送中のコントバラエティー『新しいカギ』に霜降りもメインキャストで出演中。しかし、どちらの番組も話題になることは少なく、視聴率の面でも苦戦しており、制作側は頭を悩ませているところなのでは」(制作会社関係者)
今年が正念場か
ただ、お笑い第七世代を引っ張るリーダー的存在である粗品の実力は本物。それゆえに「番組に恵まれていない」との声も上がっている。
「『M-1グランプリ』とピン芸人の賞レースである『R-1グランプリ』の2冠を獲った粗品の実力はそうとうなもの。MCもこなせるし、ひな壇でキャスティングしても結果を出してくれる安心感があります。
過去にはラジオ番組での問題発言でいくつか炎上してしまった案件もありましたが、生放送でも安定した笑いを獲れる粗品が若手の星なのは間違いない。
そんな彼が出演するテレビ番組の結果が芳しくないのは、一時期の“第七世代ブーム”に乗っかってしまった制作側にも責任があるのかもしれませんね」(放送作家)
次々と新たな芸人が台頭していく中で、粗品のポジションは安泰というわけではない。
「今や第七世代よりも、『千鳥』や『かまいたち』や『チョコレートプラネット』、『ニューヨーク』といった“第六世代や六•五世代”に該当する芸人たちの起用が増えています。第七世代の華やかな人気よりも、実力で勝負する時代に再びシフトチェンジしています。本来はそうあるべきですし、実際彼らの冠番組が続々とスタートしているのが現状。
粗品の実力があれば十分に対抗できるはずですが、現在の出演番組が軒並み“低空飛行”のため、今後は制作側も彼の起用に慎重にならざるを得ない。今年は正念場を迎えるかもしれませんね」(前出・テレビ誌ライター)
新婚、そして新年早々訪れたピンチ……。いろいろな意味で粗品の笑いに今年も目が離せない!