1月中旬の晴れた日の朝、東京都文京区にある『お茶の水女子大学』の敷地内に、1台の車が入った。後部座席で前を見据えているのは秋篠宮家の長男・悠仁さまだ。
「幼稚園から中学校まで通われたお茶の水女子大附属での学園生活も、あと少しだと思うと感慨深いものがあります。悠仁さまは、中学3年間で大人びた顔つきになられました。身長は紀子さまを追い越され、秋篠宮さまとほとんど変わりません。制服のズボンの丈が短く感じられるのも“成長された証”でしょう」(宮内庁関係者)
受験なしで日本トップの高校へ!?
車から降り立った悠仁さまは、パンパンに荷物が詰め込まれた黒い通学リュックを背負われて、1人で附属中学校の校舎へ。1本の通りを挟んだその背後には、“未来の天皇”のご進学先として脚光を浴びる『筑波大学附属高校』がそびえ立っていた─。
「悠仁さまが『お茶の水』の幼稚園に入られたのは、'10年4月のことでした。当時、お茶の水女子大で研究活動に取り組まれていた紀子さまのご縁で、ご入園。女性教員や研究者の子どもを附属校に受け入れる“特別入学制度”の適用第1号となられました」(皇室担当記者、以下同)
その3年後、悠仁さまは附属小学校へ内部進学される。
「戦後の皇室で、学習院初等科以外に通われるのは初めてのことでした。『お茶の水』は高校から女子校になるため、それまでに男子生徒は別の学校に進学する必要があります。つまり、悠仁さまも中学か高校でお受験されるというサインでもありました」
しかし、悠仁さまが小学5年生になられた'17年4月、その見立ては覆された。
「お茶の水女子大と筑波大の間で『提携校制度』が設けられました。制度の発足から5年間限定ですが、これを利用すれば学力テストを受けずに、書類審査や面接などによって若干名が両大学の附属校に“交換入学”できます。つまり、必ずしも受験を経験する必要はなくなりました」
このとき初めて“筑附”こと『筑波大学附属』が、悠仁さまの進学先候補に名を連ねた。中学・高校受験に詳しい『三井塾』の三井慎太郎塾長は、同校の特徴についてこう語る。
「中学受験では、早慶の附属校を受ける生徒が併願するレベルです。暗記の勉強だけでは乗り越えられない、地頭のよさが求められる試験で、突破するのは“日本のトップ”を目指すような志が高いお子さんという印象です」