「次回はぜひ、愛子さまも含めてご一家で訪問していただきたいですね。イートン校は、英王室のウィリアム王子やヘンリー王子の出身校でもあります。“母校トーク”に花が咲くのではないでしょうか」

 英王室のみでなく、ベルギーやスペイン、ノルウェーなどヨーロッパの王室には、愛子さまと同世代のプリンセスが多くいる。'06年に、天皇ご一家がオランダで静養された際、愛子さまと手をつないでいたアマリア王女もその1人だ。

雅子さまの分まで努力を重ねられて

「語学が堪能な愛子さまは、英語を“手段”として日本文学や文化を世界に発信できるお方です。“和魂洋才”を体現される稀有なプリンセスとして世界中から注目を集め、素晴らしいお役目を果たされると思います」

 和魂洋才とは、日本人固有の精神をもって西洋伝来の学問や知識を活用する生き方を指し、愛子さまにピッタリなように思える。

 文化学園大学客員教授で皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんも、内親王としての矜持を感じたという。

「学びのスタートラインに立たれたという、すがすがしいお歌で、高校時代の英国留学の思い出だけでなく“また留学したい”という夢や希望も感じられました。両陛下はイギリスのオックスフォード大学へ留学された経験をお持ちですので、愛子さまもご両親のように長期留学を経験して視野を広げたいとお考えなのでしょう」

 世界へ羽ばたく準備を着実に進められる愛子さま

’88年10月、外務省の研修でオックスフォード大学へ留学された雅子さまとご学友
’88年10月、外務省の研修でオックスフォード大学へ留学された雅子さまとご学友
【写真多数】愛子さまの七五三、運動会でハッスル、貴重なチェロ演奏姿ほか

「お手本はもちろん、雅子さまでしょう。雅子さまは、ロシアやアメリカでの生活だけでなく、大学時代にはドイツやフランスへ留学されています」(前出・宮内庁OB)

 若いころから広く世界に向けられた視野は、外交官時代にも遺憾なく発揮された。

「陛下とのご結婚に際して、雅子さまが心を動かされたのが皇室外交。国際親善は雅子さまがお力を発揮できる場だと周囲から期待されていました。

 しかし、実際はお世継ぎに注目が集まり、外国訪問もほぼできなかった……。愛子さまは、ご体調を崩された雅子さまの分まで活躍しようと努力を重ねていらっしゃるのでは」(同・前)

 “母の背中”を、追駆される愛子さま。目前には果てしない世界が広がっている─。