「200歳まで生きる」
店の内装から始まり、交渉事やSNSの配信など、すべて自分でやらないと気がすまないという松本さん。21世紀からのお姫様はdo-it-yourselfが当たり前なのだ。
「でも、姫はいつだってハッピーよ。だって、みんなをハッピーにすることが姫の役割なんですもの。人生は、うまくいったからハッピーになるんじゃなくて、ハッピーな気分になると、人生がうまくいくの。ハッピーな自分だから、何があってもハッピーなんだと思ったほうがいいです。『自分はハッピーじゃない』なんて決めつけちゃ絶対ダメ。
一番簡単にハッピーになれる方法をお伝えしますね。みんなをハッピーにさせること。それって最高にハッピーな気分になれるでしょ? だから姫はドレスを着て、シンデレラ姫であり続けるんです」
つまり松本さんは、どこかからやってきた魔法使いや王子様にシンデレラにしてもらったのではなく、人々をハッピーにするために自分からシンデレラ姫になり、ついには「生きるパワースポット」にまで成り上がったのだ――。
ところで、ド派手なご当地有名人といえば、2021年にジャガー星に帰っていった千葉のジャガーさんを思い出すが……。
「ジャガーさん、一度お会いしたかったわ。絶対気が合ったと思うんですよね。でも、私は200歳まで生きると決めているんです。そしていつか心斎橋と、東京にも“シンデレラ城”を建てるの。そのために1000億円くらい稼がないと。だからまだまだ地球に残り続けてみんなをアゲアゲハッピーにし続けるわよ♪」
【プロフィール】
松本明子さん
1949年3月12日生まれ、熊本県出身。短大卒業後、大阪で就職。アパレル会社やドレスメーカーでデザインの企画開発などを経て、心斎橋でブライダルドレスサロン「ルアージュ」を開業設立。そのデコ盛りヘアメイクとドレス姿で「心斎橋のシンデレラ姫」として知られ、近年ではSNSでも話題に。テレビ出演多数。2013年には自身が作詞した曲「心斎橋のシンデレラ姫/超熟 美魔女」で歌手デビューも果たす。最近のお気に入りの王子様は「Snow Manのラウールくん♪」とのこと。
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(1人で経営しているため、来店の際は要予約)
取材・文/木原みぎわ 撮影/山田智絵