木村が目指す俳優像に変化が
では、もう1人の話題の人、草なぎとの“共演拒否”説はというとーー、
「それはないですよ(苦笑)。そもそも前年の最優秀受賞者が、そのまま主演男優賞のプレゼンターになるわけではなく、新人賞など他の賞を担当することが通常。よって仮に木村さんが参加したとしても授賞式で一緒に登壇することはありません。でも、(日本アカデミー賞を中継する)日本テレビさんが交互に(カメラで)抜く可能性はあったかも(笑)」(前出・映画配給会社関係者)
『第45回日本アカデミー賞』授賞式が開催されるのは3月11日、その頃には新ドラマの撮影に臨んでいる木村。常にスポットライトを浴びてきた彼にとって、レッドカーペットを歩けないのは残念な思いであろう。が、彼の中では俳優としての、前向きな心境の変化が起き始めているようだ。
『HERO』シリーズ、『CHANGE』(ともにフジテレビ系)に続いて『未来への10カウント(仮)』脚本を務める福田靖氏は、木村とディスカッションを重ねた上で《驚いたのは、今までは木村さんが“太陽”で、周りの登場人物たちは“月”だったのに、今回は木村さん自ら“月”になりたいと思ってらっしゃっていたこと》とコメント。彼が今作に求める人物像に、これまでのヒーローとは確かな違いを感じたようだ。
「学園スポーツドラマということもあって、将来が楽しみな若手俳優らが多くキャスティングされていると聞きます。『教場』でもそうだったように、木村さんが“月”となって、“太陽”のように昇っていく若者たちを輝かせるような演技がしたいということでしょう。
名だたる名優がそうであるように、本当にいい俳優というのは主役はもちろん、脇にまわっても存在感を示すもの。数々のドラマや映画で多くの先輩たちと演技を重ねてきた木村さんだからこそ、自分がその年に近づいて行き着いた境地ではないでしょうか」(テレビ局ドラマスタッフ)
木村が見る未来は主演男優ではなく、助演男優なのかもしれない。