船橋誠二容疑者には妻子がいた
一方、船橋容疑者について、小学校の同級生はこう話す。
「不良というのではなくて、明るくて、子どもらしいいたずらをやる子だった。女子のスカートめくりをやって、先生に殴られていました。でも、人気者で友だちは多かったし、異性にも人気はありました。あんな酷いことをするなんて信じられない」
中学生になると、勉強の成績は普通だったがスポーツ万能で運動会などで目立つ存在だったという。
「陸上部に入っていてね。1つ上の陸上部の先輩と付き合っていて、一緒に仲よく下校していた。成人式のとき、ほかの友人が“誠二はその先輩と結婚して、もう子どももいるよ”と聞きました」(中学校の同級生)
取材を進めると、船橋容疑者には妻はもちろん、3人の子どもまでいた。ひとりの子はすでに成人、もう2人はまだ小学校低学年だという。つまり、船橋容疑者と西田容疑者とは不倫関係にあった。
今回、船橋容疑者の妻に話を聞くことができた。彼女は、涙を浮かべてこう懺悔した。
「本当に申し訳ありません。でも、どうしてこんなことになってしまったのか、私もまったくわけがわからなくて……」
不倫相手がいるのではないかと、薄々感じていたとも。
「妻なら、なんとなくですが、わかりますよ。でも、毎月、毎月、きちんとうちにはお金を入れていましたし、相手のほうへお金を持ち出すようなことはしていませんでしたから。また、うちでは子どもを虐待することなんてなかったし、子どもにとっては、いいパパでした。家庭的にも、仕事的にも何も問題はありませんでした」
いまとなってはすでに遅いが、後悔もあるという。
「不倫のことを、主人を問い詰めるべきだった、追い込むべきだったのかなと思っています」
今後の船橋容疑者との関係については、
「いまのところ、何も考えられないんです。まったく……。すいません」
泣き腫らした目をした船橋容疑者の妻は、憔悴しきっていた。
亡くなった真愛ちゃんはもちろん、真愛ちゃんの兄姉、そして船橋容疑者の子ども3人もまた、両容疑者の被害者である。