事務所社長があえて名前を出してコメントした“愛情”

「ここの社長は職人気質で女性スキャンダルが大嫌いだと聞きました。また所属俳優をとても大切にしているからこそ、裏切られた感が強かったんでしょうね。それに東出さんは不倫騒動に関しては反省していたようですが、ロケ現場に恋人を呼んだことに関してはなぜ非難されるのか理解できていなかったそうです」(芸能プロ関係者)

 しかし、老舗芸能プロ幹部は『ユマニテ』のとった行動に対して、別の真意を受け取ったという。

「あの社長の言葉は一見辛辣のように見えて実は愛があるようにも見えるのです。“契約解除の運びになりました”と簡潔な文書でまとめることもできるのに、あえて、《畠中鈴子(ユマニテ代表取締役)コメント》として、ネガティブな反響もあるような言葉を世に出した。

 あえてボロクソにいうことで、“そこまでいうことはないだろう。可哀そうだ”と東出を擁護する声も聞かれるようになりました。業界内からはきっと、ひとりで放り出された彼に“手を差しのべる人”も出てきやすくなる。他の事務所彼を拾うとして、きっと、“事務所を追い出されたから”という理由があったほうが行動に移しやすい。つまり、あのコメントは事務所社長の最後の親心なのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 先の中森明菜の会見。斎藤社長はこう締めくくった。

《明菜を潰してしまえとか、干してしまえなどという意味ではなく、半年くらい一人で考えて、更生して欲しいと思っています。ファンやスタッフがあっての自分だということに本人が気づいてくれたら、もう一度手をさしのべようと思っています》

 東出はもう一度立ち上がることができるか──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中