阿天坊容疑者はほぼ地元出身。県内近隣市から小学生の途中で転校してきて、地元中学に進んだ。中学ではバレーボール部に所属していたが、そのことよりも同級生の記憶に残っているのは素行面だ。
「いわゆるヤンキーではないがヤンチャではあった。制服は腰パンで履き、持ち物検査で先生にタバコが見つかったときも喫煙している友だちの名前は売らなかった。アイドルなどに夢中になることはなかったな。SNSのミクシィにハマって、ノリがいいから校外に女友だちが複数いた。中学時代に大人になっているから」(同級生の男性)
別の同級生は「変わったタイプでした」と当時を振り返る。
「勉強はさほど得意でなく、スポーツもできたという印象はありません。女子にはモテませんでした。ウケを狙ってヘンなことをしたり言ったりして、逆に引かれるパターンがよくありましたね。悪目立ちしたがるというか、ヤンキーを目指して尖りたがる男子でした」(同・同級生)
中学卒業後、県内の定時制高校に進むも中退。自宅に遊びに来る仲にあった妻と結婚し、女手ひとつで育ててくれた母親は家族が増えたことを喜んでいたという。
「ただ、阿天坊容疑者の実家は相当古い家屋で“ゴミ屋敷”のよう。奥さんが子育てしながら片付けているみたいですが……」(近所の住民)