アパート共同生活で自炊も
石崎や本橋が選手たちをサポートし、安心して競技に集中できる環境を整えている。そして日常生活では吉田知那美がチームの盛り上げ役になっている。
「メンバーやスタッフなどの誕生日を把握していて、練習後に大きなケーキを用意することがあります。気が利きますよね。海外で合宿をするときは、コロナ対策と滞在費節約のためにアパートで共同生活。料理担当は知那美で、ほかのメンバーと協力しながら食事を用意します」(敦賀氏)
アスリートの合宿といえば、レストランやジム設備のあるホテルをイメージするが……自炊とは驚きだ。
「餃子を手作りしたり、現地の料理に挑戦したりと、栄養に気を使いながらも食を楽しんでいるそうですよ。吉田夕梨花さんと鈴木さんは、チームメンバーの顔をデザインしたクッキーを毎年焼いているとか」(前出・カーリング関係者)
そうなると、スキップの藤澤は何をしているのだろう。
「みんなが作ったものを食べる担当ですね(笑)」(敦賀氏)
“ナイッスー”な役割分担がミラクルを生んだのだ。
敦賀信人 カーリング男子元日本代表。'98年長野五輪ではスキップを務め、チームを5位に導く。現在は男子チーム『常呂ジュニア』のコーチを務めながら、複数のメディアでカーリングの解説を担当