改めてマンションの住人に聞くと、
「圭くんのことが取り沙汰されて、たしかに一時は厳重な警備体制を敷く必要があったかもしれませんが、もう普通の生活に戻していいはずです。ポリスボックスが撤去されたのは、とある住人が働きかけたから。ほかにも“爪痕”は残っているんです」
そう言うと、佳代さんが住むフロアの外廊下を指さした。
「人目を避けるために、佳代さんが設置した目隠し用の垂れ幕……そろそろ取っていいでしょう。エントランスに何枚も張られている“不審者注意”“部外者立ち入り禁止”の紙も、回収をお願いしようと思います」(同・住人)
小室佳代さん、渡米のチャンスは
別の住人は「佳代さん」の名を出すと、表情を曇らせた。
「佳代さんや圭くんは、住人とすれ違っても挨拶をしなかったし、回覧板などの事務的なお付き合いもテキトーでした。それなのに、クレームは言いたい放題で……。マンション住人とのコミュニケーションはほぼないと思います。ここ数年は、見かけることすらありません。買い物やゴミ出しはいつも佳代さんのお父さんがやっています」
四面楚歌状態の佳代さんだが、かつては何でも話せるご近所さんがいた。同じマンションに住み、佳代さんと元婚約者を引き合わせたと噂される男性だ。
「婚約内定報道前に“圭が、天皇陛下の孫と結婚するの”って、佳代さんから電話があったよ。そのときに“身は潔白か?”って、冗談半分で言ったら、本当にこんなことになって……」(男性、以下同)
小室家の頼みごとを引き受ける機会が多く、「いちばん仲がよかったのは自分」と話す。だが、佳代さんの近況を問うと、言葉を濁した。
「今も住んでいるとは思うけれど、見聞きしないし、知る由もない」
“第二の人生”を歩んでいる息子夫婦とは相反して、今も息をひそめて暮らす佳代さん。
「当初は、息子夫婦とともに渡米して一緒に暮らすともささやかれていました」(皇室ジャーナリスト)
佳代さんは以前、『週刊文春WOMAN』の取材に、眞子さんの印象をこう語っていた。
《とても立派な方で。曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる》
「圭さんが結婚前の'18年に留学してからというもの、日本に残った佳代さんに寄り添い、誰よりも心配してきたのは眞子さんだったと聞きます。そんな眞子さんに、佳代さんは絶大な信頼を置いていました。強い絆で結ばれたふたりが、NYでの同居生活を心待ちにするのは、納得できる話です」(佳代さんの知人)
陛下の誕生日会見を機に、一連の騒動が“鎮火”しつつある今は、渡米のチャンスのようにも思える。
「そう簡単にはいきません。佳代さんが80歳を超えた実父を置いて渡米するとは到底思えず、かといって、皆保険制度がないアメリカに連れていき一緒に生活するとなれば、高額な医療費や介護費が生じる可能性もあります。コロナやビザの問題が解決したとしても、当分、渡米は困難でしょう」(同・前)
義母をNYへ呼び出す。元プリンセスの新たな夢が叶う日は訪れるのだろうか。
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ─「象徴」への道程』(吉田書店)など著書多数