当時のバラエティーは破天荒

 女優やアイドルと共演する機会も増えてくる。

「大原麗子さんは本当にきれいでチャーミングでした。“大ちゃん肩をもんで”なんて言われたときは、ずっともませてもらいました。

 当時のアイドルは純粋におきれいで、化粧なども今よりシンプル。後藤久美子さんを見たときは衝撃でした。こんなにかわいい子が世の中にいるの? って」

 '88年にはテレビ朝日系“スーパー戦隊シリーズ”の『超獣戦隊ライブマン』で主演を務める。バラエティー番組にも活躍の場を広げた。

「当時のバラエティーは本当に破天荒。深夜3時に集合して“今からハワイに行きます”と言われたことがありました。そして“飛行機で一睡もしてはいけません。少しでも寝たら、着いてすぐ飛行機で日本に戻ってもらいます”って。ハワイに着いたら着いたで、50m走をやらされて。

 危なかったのが、ある女性芸人たちとサメの出る海に入ったら、急に“生理なんです”って言いだして。みんな慌てて“早く上がれ~!”って。メチャクチャな企画でしたけど楽しかったですね」

'83年ごろの嶋大輔。ふっくらしたリーゼントがトレードマークだった
'83年ごろの嶋大輔。ふっくらしたリーゼントがトレードマークだった
【写真】『男の勲章』嶋大輔、1982年のライブで整ったリーゼントとキレキレのギターを披露

 今では“いじられキャラ”になることもあるが、バラエティー番組に出演するのは大好きだという。

この前は『相席食堂』というバラエティー番組で、デビュー40周年にして初めてフルチンになりました。丸いボカシがかかりましたが(笑)。

 そのときも芸人さんの底力を目の前で感じましたね。たけしさんやさんまさんと共演させてもらったことは何度もありますが、頭の回転がすごく速いし、人を見る力も高い。そういうところを盗んでいきたいと思います

 今後も、やりたいことがたくさんある。

「いい意味でファンを裏切るような仕事をしたいなと。こんなこともやるんだ、というようなことにチャレンジしたい。もうひと旗揚げますよ」

 いつまでも挑戦し続けることこそが“男の勲章”なのだ。