大学受験を控えた3年次でも、文化祭やスポーツ大会に本気で取り組む生徒が多いのが同校の特徴。

「高校時代にしかできないことに全力を注ぎ、そのぶん、親睦は深まりました。放課後はカフェやファミレスでひたすらおしゃべりしたり。カップルは、クラスに2組ほどいました」

 花の高校生活に、悠仁さまは期待を膨らませておられることだろうが、同校では戸惑いの声も広がっている。

愛子さまの成年会見と同日に“顔合わせ”

「自由な校風が好きなので、悠仁さまのご入学で日常生活や行事が制限されるのは、ちょっと……。悠仁さまと普通に接することができるか不安だという人もいれば、“ひーくん”“ひぃめろ”など、早くも愛称で呼び始めている人も。距離感をつかめずに浮足立っている印象です」(女子生徒のひとり)

 別の男子生徒は、こう話す。

悠仁さまの合格報道を受け、学校からは“節度を持った対応を”とのお達しが。でも、何かを禁止するわけではなく、あくまでも生徒の自主性に委ねられています。筑附らしいと思う反面、皇族が過ごす環境としてふさわしいのかは疑問です」

 先を案じるのは、在校生だけではない。

悠仁さまが将来、即位されることを見越して“帝王教育”を積極的に行われていたのは、何を隠そう紀子さまです」(秋篠宮家関係者)

 今年4月から成年年齢が18歳に引き下げられ、悠仁さまは高校在学中に“大人”の仲間入りを果たされる。

「高校生活が人間形成の場になることは言うまでもありません。気の合うご学友ができるか、将来につながる知見を得られるか、なにより楽しく充実した青春を送れるのか……。心配は尽きないでしょう」(同・前)

 入学まで約1か月。悠仁さまの同級生となる新入生も、期待と不安が入り交じっているに違いない。そんな中、早くも同級生が一堂に会する機会がある。

「3月17日午後2時から、筑附の体育館で高校入学準備会が開かれます。授業料や寄附金といったお金がらみの説明や、教科書や柔道着などの販売があるため、保護者同伴での出席が義務づけられています」(筑附関係者)

 悠仁さまも、保護者とのご出席が求められる。

紀子さまは、母としての自負を強く持ち、これまでも率先して保護者説明会などに参加されてきました。今回の入学準備会にもお出ましになるのではないでしょうか。高校におけるママ友は、一般的にさして重要ではなくとも気になるもの。変わった保護者や生徒がいないか、悠仁さまに冷たい視線が注がれないか、ご自身の目でしかと確認なさると思います」(前出・秋篠宮家関係者)

 奇しくもこの日、天皇家の長女・愛子さまは初めての記者会見に臨まれるご予定だ。

「昨年12月に20歳をお迎えになった愛子さまですが、学業への影響を考慮されて、会見は3月17日の午前中という日取りに。その数時間後、今度は紀子さまが“同級生の親”と初めて“会見”されるとは……。皇室にとっては緊張続きの1日になりそうです」(同・前)

 紀子さまにとっても“ハレの日”になるだろうか─。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。専門は、皇族や華族に関わる日本近現代皇室史