秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまの祖母にあたる上皇后美智子さまは10月20日、90歳、卒寿の誕生日を迎えた。誕生日の2週間前の10月6日夕、美智子さまは、住まいの東京・元赤坂の仙洞御所で転倒した。右大腿骨上部を骨折して「骨接合術」という手術を受けたが、報道によると、経過は順調で、仙洞御所の中で毎日2回、合計約1時間の歩行訓練に励んでいるという。
祖父母が大好きだった佳子さま
佳子さまは、少女のころから祖父母が大好きだった。学習院女子中等科1年生だった2007年11月22日、誕生日を前にした秋篠宮さまの記者会見が行われた。当時、天皇、皇后両陛下として皇居内の御所に暮らしていた上皇ご夫妻が、佳子さまたち孫にとって「安心できる場所」「ほっとするような場所」なのだと、ご両親は、次のように紹介した。毎年、秋篠宮さまの記者会見が行われている中でも、心が温まる祖父母と孫とのエピソードのひとつである。
両陛下と佳子さまや眞子さんが一緒に過ごす様子について、記者から尋ねられた秋篠宮ご夫妻はこのように答えた。
「ときどき御所に家族皆で行くわけですけれども、両陛下と子どもたちの会話を聞いていると、やはりそれぞれの関心事とか、年齢に合った話題というのが多いように思います。それは旅行のことであったり、それから趣味のことであったり、学校のこともあるように思います。
それでまた、それに関していろいろな話をしてくださるわけなんですけれども(略)もう一つ前の世代と触れるということは、娘たちにとってもそれだけより多くのことを知る機会になっているように思います。親が経験してないけれども、もう一つ前の両陛下の世代が経験したことを話していただけるわけですね。
(略)あれは数年前でしたでしょうか。那須の御用邸に行ったときに、両陛下が満蒙開拓に行った人たちが戻ってきて、那須の原野を切り開いて、そこに千振の開拓地を造っておられた所を視察されたんですけど、そのときに上の娘も一緒に連れて行っていただいたんですね、私も行きましたけれども。
そういうこともやはり先ほどお話ししたような、親よりも一つ前の世代の経験というのを知らせておきたいというお気持ちからだったのではないかというふうに私は思います」(秋篠宮さま)