異業種交流会を主催するバイタリティー
閑静な住宅街の賃貸マンションで3LDKの部屋にひとり暮らし。容疑者の親族によると、妻子がいたが、2〜3年前に離婚している。
「家賃は月11万〜13万円台。何度か容疑者を見かけたが、多くはファミリー世帯なのでひとり暮らしは珍しい」
とマンションの男性住人。
不動産関係者によると、無職では入居できず、ごく最近、失職したとみられる。
容疑者を知る仕事上の関係者は言う。
「以前は住宅や店舗の設計・管理・工事を請け負う建築会社の経営。風水学による住環境の改善に意欲的で、関連団体の役職を務めたこともある。コンサルタント業やパワースポットを巡るツアーも催行するなど仕事の幅をずいぶん広げていた。人脈が豊富で、異業種交流会を主催するなどバイタリティーがあった」
容疑者のSNSでは積極的に異業種交流会を開いていた様子がわかる。人脈を駆使して講演会を企画したり、著名人との記念写真をアップするなど賑やか。実際に映画をつくったこともあった。
容疑者がつくる映画に出演したことがある男性の話。
「いわゆるインディーズ映画ですが、プロデュースから監督までこなし、ストイックに取り組んでいました。例えば主人公がさまざまな出会いを通じて成長していくヒューマンストーリーとか。建築業出身のため、映画をきっかけに大工のような職人に憧れる人を増やしたいと話していました。出品した映画祭では認められず、本人から“落選しちゃいました”と報告があり、上映会が開かれました。まっとうな人物なので逮捕は何かの間違いではないかと思っているんです」