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ー 成年会見で問われた内容とは
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ー 「笑顔になれる関係が理想です」

 

「母の“生まれてきてくれてありがとう”という言葉にかけて、私も“生んでくれてありがとう”と伝えたいと思います。(中略)これからもどうかお体を大切に、これからも長く一緒に時間を過ごせますようにという言葉も添えたいと思います」

 ご両親である天皇・皇后両陛下にお伝えしたい言葉を聞かれ、このように述べられたのは天皇家の長女・愛子さま。3月17日の午後2時過ぎ、愛子さまが成年になられたことに伴う記者会見が行われた。しかし、実はこの会見を巡り、当日ぎりぎりの時間まで開催の可否が決まらなかったという。

成年会見で問われた内容とは

「会見前日の深夜に福島県沖を震源とする大きな地震が起こった影響で、東北を中心に死者やけが人が発生しました。愛子さまは両陛下から受け継がれた“国民と苦楽をともにする”精神をお持ちです。

 今回の地震による国民の安否を案じられており、会見を中止するべきかと悩まれていたそうです。そういった経緯で会見当日、それも開始時刻の直前まで関係者と相談しながら会見を決行することが決まったという経緯がありました」(宮内庁関係者)

 実際、最初の質問にお答えになる前の冒頭、地震の被災者に対するお悔やみのお言葉を述べられた。会見を決行された1つの要因として、学業優先である愛子さまにとって現在春休みに入られていることも影響しているのかもしれない。

愛子さまは昨年12月に20歳になられました。前例ではお誕生日の近くで会見を行うことが恒例でしたが、愛子さまは学業を優先されたいうことで、大学の授業やレポート提出などを終えて落ち着いた春休みの時期に行うことになったのです。この日のために、会見での回答内容や立ち振る舞いなども含めて、両陛下からもアドバイスを受けられていたそうです」(侍従職関係者)

 今回問われた質問は全部で5問。今回はそれらの質問の後、その場でアドリブで出される関連質問が記者から3問付け加えられた。成年を迎えられたお気持ちやご自身の性格、ご両親である天皇皇后両陛下との思い出、コロナ禍における大学生活をどう受け止めていらっしゃるかについて、記者から質問が出たのである。