週刊誌を渡り歩く“したたかさ”

 今回の記事を受けて、別のスポーツ紙芸能デスクは「福原さんを巡って記事が出るとき、文春とセブンは切り口は逆だが、タイミングは同時」と指摘する。一体どういうことか。

「昨年のはじめに福原さんと江宏傑さんの別居がわかったころ、『セブン』がその答えとして、日本で横浜デートをしている福原さんを撮って、不倫報道を打った。すると、同日発売の『文春』は、全く別の方向性で別居の真相を出した。それが、夫とその家族から受けてきた“モラハラ”の数々についてです。そこには本来夫婦しか知りえない、あまりに具体的な情報が並んでいました。聞くところによると、福原はそのとき、記者と接触していたといいます。のちに文春の記者は“(福原から)不倫の話は聞かされていなかったな……”と言っていましたね」  

 このように、取材対象となる側がマスコミを翻弄するケースはあるのだろうか。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏に聞くと、

やり手の芸能事務所などの場合はスクープを撮られたとき週刊誌サイドに“撮り直し”の交渉をすることがあります。たとえば、アイドルの熱愛で“ホテルから出てくる写真”が撮れたとき、記事掲載の一報を受けた事務所はイメージダウンを避けようと、撮り直しを要求することがあります。また、スキャンダルを“中和”しようと、別の媒体にタレコミをするかたちで、自分たちの言い分を通すための“擁護記事”を書いてもらうケースも。ドロ沼離婚に陥ったときなどに起こりがちです

『セブン』での不倫疑惑が出る直前、福原はツイッターで《この数日間ずっと週刊誌の方につけられて気が滅入りそう、、直接聞きにきてくれたらいいのに、》とつぶやいていた。

どこの媒体かわからないにせよ、Aさんとデートする写真を撮られたことについて、自覚していた可能性はありますね」(佐々木氏)

“泣き虫愛ちゃん”として国民に認知されていた福原だが、マスコミを渡り歩くしたたかさを持ち合わせていたのだろうか。

 B子さんの証言によれば、彼女が記事を訂正してほしいと主張したときに《記事が出ると、報道が過熱し、結果的に巻き込むことにもなる》と返したのだという。

幼いころからマスコミと接してきた福原さんですが、アスリート時代から“自分がどうみられているか”ということに関して、とても気にされていたような印象があります。常に国民から成長をみられてきた彼女ですから、報道とそれについての反応に関してはかなり敏感。受け答えも言葉をしっかり選んでいましたね」(スポーツ雑誌編集者)

 福原からの“反論”は飛び出すのか。