CG技術の発達で“再ドラマ化”もOK
鈴木さんのInstagramには、いつも家族や仲間への愛情があふれている。どうしても鈴木さんと桜田門を重ねてしまう。またぜひ、鈴木さん演じる桜田門の姿を見たいものだが……。
「もちろん、また桜田門を演じたいです。あの作品はコメディーがベースなので、コメディー演じるの大好きだからめっちゃ楽しみです!
桜田門は関口さんと結婚できて、子どもも大きくなっているし、あの当時とは違ったテーマになってくるとは思います。そこで、大人になっても友情は続くし、いろんな生き方があっていい、ということを伝えられるといいですよね。
あと、あの当時は特殊メイクをしていましたが、今はCGの技術がすごいから、地味顔にするのもそんなに大変ではないと思うんですよ(笑)」
作者のかなつ久美先生もこう語る。
「収録を観に行った際、紗理奈さんは桜田門が漫画から飛び出してきたみたいにイメージがピッタリで感激しました。桜田門の憧れの存在である関口隆太郎役の原田龍二さんも、本当にカッコよかったです。
紗理奈さんが演じる『桜田門』をぜひともまた見てみたいです。あ、でも、『仕事ができてイケメン』という完璧な存在で、今は桜田門の夫である関口さんですが、現在の原田さんが演じるとなるとあの“騒動”がチラついて、複雑かな……(笑)。
彼女たちにはこの先もどこかで生活していて、年を重ねていくでしょう。その後をずっと追っていきたい。できればこの先『アラ還ヴィジュアル系』も描きたいので、私自身もがんばらないと、と考えています」
「がんばれ私、ファイトだ自分!」。鈴木さんも大切にしている桜田門のこの台詞は、いつまでも色褪せない――。
すずき・さりな 1977年生まれ、大阪府出身。グラビアアイドルとしてデビュー後、バラエティを中心に活躍。2003年からは、レゲエシンガー・MUNEHIROとして音楽活動を行う。2010年2月、第1子男児を出産。2017年、主演映画『キセキの葉書』で、スペイン『マドリード国際映画祭』の最優秀外国映画主演女優賞を受賞。
4月13日(水)22時〜スタートのドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)に、主人公の母・ナオミ役で出演。 ※初回15分拡大(22時~23時9分)
かなつ久美 神奈川県出身。1990年漫画家デビュー。1999年に週刊女性で連載した『OLヴィジュアル系』が大ヒット。趣味は美容と保護犬ボランティア。最新刊は絵本『もしボクにしっぽがなかったら』(みなみ出版)
取材・文/木原みぎわ