メディアに出演する俳優として、にわかには信じがたい行為。Sさんが抵抗を続けても、態度は変わらず……。

「泣き叫びながら抵抗しましたが、木下は“泣かないでよ。泣くと萎(な)えちゃうじゃない”などと言いながら、性器を挿入しようとしてきて……。止めるよう懇願すると“射精しないから大丈夫”と。できるだけの抵抗を続けると“分かった、着けるよ”と言い、馬乗りのままゴソゴソと何かを取り出しました。このとき避妊具を着用したのでしょうが、私は避妊すれば挿入していいと認めたわけではありません……」

 その後木下は挿入を続けたが、Sさんの必死の抵抗を受けて、最終的には性交を中断したという。

「あまりに暴れて抵抗したからか“俺も萎えちゃった”と言って途中で止めました。私は急いで服を着ましたが、体調が悪く、倒れ込むように眠ってしまって……。目を覚ましたのは、翌日の朝のことでした」

法的措置に対して木下は……

 すぐにでもその場を離れたかったが、正確な場所が分からなかったSさんは木下の言葉に従いタクシーに同乗し、駅から電車で帰宅したという。

「正直、精神的なショックや怒り、不信感でいっぱいでした。でも、そういう感情を露(あら)わにした連絡を送ってしまうと、木下は返事をしないだろうと思ったんです。まずはそれまで通り調子のいい雰囲気で連絡を取り、徐々に被害内容に話題を移せば、木下も事実を認めて誠意ある対応をしてくれるんじゃないかと」

 食事を共にしたことへの挨拶から始まり、だんだんと当日の行為に話を移した。しかし、木下の対応は誠意あるというにはほど遠いものだった。

「後で病院に通って“膣炎”と判明したんですが、膀胱炎のような症状があったから木下に伝えたんです。そのうえで《なんで抵抗したのにむりやりエッチしたんですか》と尋ねると《…めっちゃ嫌われたの?》と。罪の意識のかけらもないんだなと、呆れました……」

 その後も、妊娠への不安を示すSさんに対し《着けてる》《ゴミは今朝処分した》などと取り合う姿勢を全く見せなかった木下。しかし、Sさんが知人に相談することを告げると、態度が一変した。

「以前交際していた男性が芸能活動をしていたので、相談しようと思ったんです。そのことを告げると、突然《今回は、本当にごめんなさい》《明日にでも謝罪させてくれませんか?》《お願いしますどこでも行きます!!》と……。ただ、私はその時点で木下に対して強い不信感を抱いていたので、弁護士に相談の上、過去の事例に基づく金額の慰謝料を算出してもらい、同年の10月28日、木下が所属していた事務所宛で損害賠償を請求しました」

精神科医によるSさんの“外傷後ストレス障害”(PTSD)の診断書
精神科医によるSさんの“外傷後ストレス障害”(PTSD)の診断書
【証拠写真】木下ほうか「めっちゃ嫌われたの?」被害女性に送った的外れなLINEほか

 自身が受けた被害内容に基づき、法的な措置に出たSさん。しかし、木下側の対応は予想に反するもので……。

「11月10日、木下の代理人を通して返答の通知書が届きました。内容は《性行為は、両名間の合意のもとに行なわれた》《損害賠償(慰謝料)請求には応じられません》というもの。言葉も出ませんでした……」

 『週刊女性』編集部が確認した内容によると、たしかに木下側は《雑談を交わしているうちに、互いに顔を寄せ合ってキスを交わし、自然の流れで、性行為に至りました》と合意の上での性行為だったと主張している。

「あり得ません。馬乗りになって、私が泣いて抵抗しているのに行為に至ったんですよ? それでも木下側はいっさい主張を変えなかったので、11月26日、強姦罪での刑事告訴に踏み切ったんです」