No. 1なのに質素なマンション暮らし
大橋容疑者は歌舞伎町からはそれほど遠くない学生街に住んでいた。ワンルームマンションで、家賃は8万円前後と“ナンバーワンホスト”にしては質素だ。同マンションの男性住人に聞き込みを行うも、
「えっ、そんな事件があったんですか。(容疑者の写真を見せると)見たこともない。うちのマンションにこんな派手な人が住んでたら、わかりそうだけど……」
容疑者は一体どんな人物なのか。勤務していたホストクラブに向かうも、取材拒否だった。容疑者は自身のSNSでこんな投稿をしていた。
『適当な大学出たけど家庭環境が良すぎて家庭内学歴コンプレックスで異常な承認欲求が生まれました。ホスト、天職です』(原文ママ)
ホストになって1年半も経たないうちに月間の売り上げ1500万円を達成した大橋容疑者。歌舞伎町で20以上の店舗を持つ大手ホストクラブ、その1店舗を任されて“支配人”と呼ばれるようになった。
売れっ子というプレッシャーがあったのだろうか。ある風俗関係者はこう話す。
「心から愛していないお客さんに愛を与えて多額の金を得る。その行為に罪悪感が生まれてしまい、壁にぶち当たるホストは多いです」
ホスト業界は特殊な世界だという。
「支払いはホストが建て替えしてあとから回収しているケースもあるとか。だから、売れっ子になってもお金はどんどん出ていくから、ずっと売れ続けなきゃいけない。追い込まれていく職業とも言えますね」
たとえ、そんなストレスを抱えていたとしても、容疑者が行った行為は許されるべきではない。大人のはけ口として、十代の少女の好意をつけ込んだ罪は重いだろう。