近年登場した人気商品罪悪感少なめヘルシー袋麺
煮干しの香ばしい香り広がる
[ミョルチカルグクス]
→︎農心ジャパン:150円
→︎辛さ:0.5/3.0
「煮干しの香りがふわっと広がるあっさりスープに思わずホッ。つるんとした平打ち麺はノンフライで1袋340キロカロリーというヘルシーさ。韓国女子はこれに鶏むね肉を入れてタンパク質をプラスすることも」
→︎農心ジャパン:145円
→︎辛さ:0/3.0
「辛くなくまろやかなラーメンです。牛骨と牛肉を長時間煮た白い濃厚スープとやわらか細麺は、飲みすぎた翌朝にも最適」
野菜だけとは思えないうまみ
[自然はおいしい正麺]
→︎プルムウォン:200円
→︎辛さ:1.0/3.0
「4か月で200万食売れた大ヒット商品。12種類の野菜を煮出したスープは丸みがあり、肉なしとは思えないうまさ。辛みもしっかりあります。油分をカットしたという麺はつるつるしこしこの食感で満足感大」
カニの香りが鼻腔をくすぐる
[コッケタンミョン]
→︎プルムウォン:210円
→︎辛さ:1.0/3.0
「ワタリガニ、あさり、エビなどの魚介からとったうまみたっぷりのやや辛濃厚スープ。ノンフライ麺使用で低カロリー」
現地発!おいしい韓国袋麺の作りかた
ゆでているときに、麺をはしで上げるのがポイント!
【1】お湯が沸騰する前にスープとかやくを入れてスープを作る。卵などの具を追加するならこの段階でイン。
【2】沸騰しているスープに麺を投入し、ゆでている間は時々はしで麺をスープからすくい上げて空気にふれさせる。このひと手間で麺のコシがアップ。
【3】袋に記載されているゆで時間より1分減でしこしこ、1分増でなめらかに。お好みで。
韓国といえば!キムチ感がハンパない即席麺
韓国料理といえばキムチ。ここ数年、リアルなキムチをつけたラーメンも人気です。2015年に出たグルメ漫画とのコラボ商品が火付け役となり、以降、各社から発売されるように。
一番人気は辛ラーメンBLACK。かやくの豆腐やキムチの本物志向の食感は感動的。また、キムチの韓国トップブランドの「宗家」が威信をかけて発売したキムチラーメンは、パウチされた伝統製法キムチがついた本格派!
韓国の即席ラーメン誕生の裏に、日韓の海を越えた友情が
韓国初の即席ラーメンは今回紹介した中にもあった三養ラーメン。1963年当時のパッケージには「明星食品と技術提携」と書かれている。朝鮮戦争が休戦し、韓国が食糧難にあえいでいた時代。
日本で即席麺を食べたことのあった三養食品創業者の故チョン・ジュンユン氏は、これぞ人々を救う食品と確信し、韓国国内でも生産すべく政府から多額の借金をして来日した。紆余曲折の末、当時最新鋭のラーメン製造機を明星食品から格安で購入でき、しかも超企業秘密である即席麺の製造技術やスープなどのレシピにいたっては、なんと無償で提供されたという。
実はこれには当時の明星食品の奥井清澄社長の英断があった。奥井氏はチョン氏の心意気に賛同し、商売を度外視した支援をしたのだ。こうして日韓の企業人の絆の末に発売された三養ラーメンは、またたく間に韓国人の食生活の一部となったのである。
〈参考文献『インスタントラーメンが海を渡った日』(村山俊夫著、河出書房新社)〉
〈取材・文/アナムドンちぢみ 商品撮影/山田智絵〉※各商品の金額(税込み)は編集部調べです。