秋篠宮さまの衝撃肉声
「明治から大正、大正から昭和、平成、令和……と、皇位は“父から子”へと継承されてきました。天皇陛下から秋篠宮さまのように“兄から弟”へ天皇の位が移るのは、近現代の皇室史において非常に大きな変化です。秋篠宮さまの即位と同時に“本家”は現在の天皇家から秋篠宮家へ移り、悠仁さまは『皇太子』となります」
現行の『皇室典範』に従えば、そのように皇位が継承されるが、
「かねて“秋篠宮さまに即位するおつもりはない”と、噂されています。'17年6月に上皇さまの生前退位を実現する特例法が成立しましたが、その後、秋篠宮さまは“兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからは(天皇は)できない”と関係者に打ち明けられたそうです。この重大な報道について、宮内庁が否定しなかったことから、多くの人が“真意”だと受け止めました」(前出・記者)
ちなみに秋篠宮さまは'11年11月に開かれた46歳の誕生日会見でも、高齢に達した天皇の公務のあり方について「“定年制”というのは、やはり必要になってくる」との考えを示されている。
「上皇さまのご進退を念頭に置いた質問に対するご回答でしたが、秋篠宮さまはご自身の未来にも“布石を打った”と受け止められました」(同・前)
一方、淡い期待を寄せ続けていた人もいる。
「“月日変われば気が変わる”というように、新たに皇嗣となったことで、“こんな皇室を築きたい”という決意や覚悟を抱かれている可能性はあると思っていました」(宮内庁OB、以下同)
しかし、5月11日に発売された『秋篠宮』(小学館)によって期待は打ち砕かれた。
「著者は、秋篠宮さまと31年間にわたり親交のある元毎日新聞編集委員の江森敬治氏。
秋篠宮さまへの取材を開始した'17年6月から脱稿する'22年1月までの間に計37回、お住まいを訪れたといい、そのやりとりが事細かに記されています」
《皇室史に残る一級の肉声資料》(『週刊文春』5月19日号)と評される同書には、国民的関心事となった小室眞子さんの結婚問題に対する“父の本音”や宮内庁への問題提起などが綴られており、波紋を呼んでいる。
「それだけではありません。皇嗣という立場への考え方や皇族としての人生観が、実に興味深かった。やはり秋篠宮さまは、即位するおつもりがないのだということが、ひしひしと伝わりました」