5月14日の昼過ぎ、東出の姿は群馬県前橋市にあった。
詩人・萩原朔太郎の代表作の初版本発行を題材にした朗読劇に出演したのだ。座席数600人のホールは、ほぼ満席。年配の観客に交じって、東出のファンらしき若い女性たちの姿もちらほら。
「巨大全粒粉」を抱えて
ただ、劇の評価はどうだったのか。
「背も高いから、舞台映えするんだけれど、感情が入ってないようで……。朗読は、ただ読んでいるだけって感じ。声優さんも出演していたけど、そっちのほうがよっぽどうまくって。彼が一生懸命なのは伝わってくるんだけど……」(客のひとり)
仕事を終えて、会場から出てきた東出の手元には、なぜか全粒粉が……! インド産のその包みはかなり大きく、抱き抱えるようにして駐車場に向かう。
その途中でも、女性ファンに声をかけられると、
「わざわざありがとう!」
大きな声で礼を言い、一緒に写真撮影に応じる“神対応”を見せていた。
駐車場に止めていた実家の国産車に乗り込む。車の側面には大きな擦り傷やへこみがあり、前方部分はガムテープで補修された跡がみえる。自らの運転で都内方面へ走り去っていった。
2020年に唐田えりかとの不倫が報じられ、杏とは離婚に至ってしまった東出。スクープを報じた『週刊文春』には、「帰宅すると同時に温かい料理が用意されていないとプイと怒って外に飲みにいってしまう」との証言が掲載されていたが……。
「東出さんは自分で料理をするのも好きですし、腕前もなかなかですよ。というのも、幼いときから両親が共働きで、“これで食事をとりなさい”とテーブルの上に1000円が置いてあるような日常だったことから、自分で料理をするようになったんだそう。独身になった今、自炊も楽しみつつ慎ましく暮らしているのだと思いますよ」(芸能プロ関係者)
東出が抱き抱えていた袋、一人暮らしの彼にとってその巨大なサイズはちょっぴり切なく──。