「オンラインショップで販売しているだけだと、ファンの方に向けて買っていただくというところまでしかなかった。個展にして、タイダイ染めや陶芸、アートが好きな人、いろいろな方に来てほしいと思いました」
クラウドファンディングには「All-or-Nothing方式」と「All-in方式」がある。前者は目標金額に届かなければ一銭も入らない。後者は目標金額に届かなくても集まった金額を得ることができる。大谷は「All-or-Nothing方式」を選択した。
「もう私、ゼロか100なんです(笑)。目標金額に届かなくてもお金がもらえるのは甘えだなって思って。もう少し低い目標金額も考えたんですが、勝負をかけるにはこの金額にしようと思いました。少ない金額だとやれることも限られるので。“目標金額に届かなかったですが、その金額でできることをします”じゃなくて、自分が今できる最高のものを出したいと思いました」
目標金額は70万円。28日現在、まだ目標には届いていない。最終日は31日だ。
『ハロプロ』のライブでビラ配り
「今、思いついたんですけど、今週土日(取材日は5月26日・木曜日)にもし『ハロプロ』に関係するライブとかがあったら、私ビラ配り行こうかな。もちろん(関係者に)筋は通して、昔お世話になった方とか“いいよ”って言ってくれるかな。“ご迷惑はかけないんで! 締め切りが近くて!”って」(編集部注・関係者からの許可は無事得られたが、警察への届け出が必要となり時間がかかるため結果的に断念)
しかし、下を見てなどいられない。
「5月31日の23時59分59秒までどうなるかわからないクラウドファンディング。私にとって人生の大きな変化になるかもしれない挑戦です。今年は個展開催に集中して活動したいと思っています。1人でも多くの方のお力をお貸しいただけたら幸いです!」
手段は選ばない。きらびやかな芸能界に身を置き、そして一度は“夢”に手を伸ばすことすら出来ない状況にあったが、彼女は今、脇目を振らず夢に向かっている。