「子ども」を大義名分にした?
時に血が舞う激しい打撃戦に加えて締め技で失神する場合もあったりと、選手にとって命懸けの試合がファンの心を掴む格闘技。さらに外国人選手や、一部の日本人選手でも身体中にタトゥーが入っている選手もいることで、いくら天心が華麗なテクニックを駆使したスマートな試合運びをしても、子どもにしてみれば“怖い”イメージばかりが残るのも無理はないということか。
「言葉足らずな表現が反感を買ったとも考えられます」と、天心に批判の声が向けられた背景を慮る。
「インスタグラムに綴った文面も全て読めば、天心選手の真意もわかります。ですが、ネットニュースで《子供達はどうすんだよ》というツイート部分だけを見てしまうと、“すべての子どもが試合を待ち望んでいるんだ”と、まるで“子どもを大義名分”にして反論しているような印象を持たれかねません。
彼自身、格闘技界の未来を真剣に考えていて、それこそ子ども向けのテレビ番組に出演するのも“格闘技に興味を持ってほしいから”でしょう。ならば、それ以前に榊原さんも含めて一体となって疑惑が浮上するような体質を正す。そして、子どもにテレビ観戦を勧めるのならば、選手もタトゥーを含めて健全な環境を整えていく必要が……」
格闘技にもコンプライアンスが求められそうな時代。この“無理難題”に天心はどう応えるか。