作品に近づきやすい状況ではなかったが…
作品の破損についてはいつ発覚したのか。また、このようなタイミングで発表がなされたことについては、
「一部の生徒さんから先生のほうにお申し出があって、それから我々のほうに伝えていただいたというかたちです。発表については記者会見での市長の関口の言葉でお伝えすると“発表させていただく環境が整ったため”といったかたちです。新潟市さんや教育委員会さんと情報交換をしながら進めていくなかで、環境が整ったタイミングだったと」
──被害届を出した理由については?
「こういった事実があったということ、そしてどのような経緯で起こってしまったかを明らかにするために被害届を出すというかたちになりました。我々も状況を掴みきれていないところがありまして、いろいろなところを公正に調べる必要があると判断いたしました」
──被害額はいくらか?
「そちらについてはコメントを差し控えさせていただいております」
この『MonET(モネ)』は、修学旅行生などをよく受けれていれていた施設なのだという。
「近年のコロナもあり県外にあまり出掛けらられない状況のなかで、教育旅行の立ち寄り先として県内の小中学校、高校さま含め非常に人気をいただいており、利用が増えていました」
そんななかで起こってしまった今回の事件。改めて現在の心境について聞くと、
「4月29日に開幕した矢先のことでしたので非常に残念な出来事だったと思います。また、非常に人気のある作品でございましたので、美術館にお越しいただいたお客様に対して一部作品が鑑賞できなくなったことを改めてお詫びしたいです」
当日、生徒はどのようにして作品を破損させたのか。新潟市教育員会に問いあわせたが、
「当日の様子などついては現在捜査を行なっている段階でして、こちらのほうからお話することができない状況です」
十日町市は壊された作品の損害賠償を新潟市に求めているという。