肌も髪の毛も早めのケアが大事

――確かに、体型も変わらなく見える稲垣さんも、お顔にはやや変化が出始めているように見えます。

平野先生「稲垣さんは今48歳。それを考えたら軽度ですが、顎のラインがややぼやけ気味かな。ウルセラは顎下によく効くので、メンテナンスとして定期的に行なっている方もいます」

――先ほど「顎下が気になる」と指摘のあった香取さんのようなフェイスラインには、どのような施術がいいでしょうか?

平野先生「そうですね~。脂肪吸引と糸リフトでしょうか。顔の脂肪吸引は吸引量も多くないので、ダウンタイムもさほど心配する必要がありません」

――脂肪吸引は大変なイメージがありますが、量にもよるんですね。では、たるみよりも、シワが目立つメンバーはいますか?

平野先生「草なぎさんかな。元々痩せ型ですし、エラも張っていることから、顔のボリュームダウンによる骨っぽさと、シワが気になります。特に口の横のシワはなかなか深いのですが、これは早めのケアで変わってくると思います。役者としては、こういったシワが“いい味”になったりするんですけどね(笑)」

草なぎ剛(左から2003年・28歳、2021年・46歳)
草なぎ剛(左から2003年・28歳、2021年・46歳)
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――確かに! 顔のボリュームダウンとシワは、読者さんも気になる方が多い箇所だと思います。これらにはどのような対策がありますか?

平野先生「ヒアルロン酸注入とウルセラの併用がいいと思います。ダウンタイムもさほどないですし、芸能人の方はもちろん、会社があって休みが取りにくいという方にもいいですね」

――ヒアルロン酸とウルセラ、やはりエイジングケアには欠かせないですね! ところで、ただただ若く見えるだけが「イケオジ」とは限らないと思います。先生から見て、「いい感じに年齢を重ねている」イケオジNo. 1を決めるとしたら誰でしょうか?

平野先生「やっぱりここでも、No. 1は中居さんですね! 仕事も自分のキャラクターを生かして活躍しており、肌のハリやツヤもある。かと言って、それが不自然じゃない。そして一時期気になった髪の毛もきちんとケアされたのか改善されており、全体的に素晴らしいと思います」

中居正広(左から1997年・24歳、2015年・42歳、2020年・47歳)
中居正広(左から1997年・24歳、2015年・42歳、2020年・47歳)

――髪の毛は女性も気になる加齢現象かと思います。クリニックで施術する場合、どのような方法がありますでしょうか?

平野先生「患部に直接薬剤を注入する“メソセラピー”、そして処方薬、塗布タイプの育毛剤などが王道ですね。男女ともにだいたい、半年くらいで効果が現れると思います」

――半年程度で効果が見られるんですか! それくらいなら頑張れそうです。

平野先生「とはいえ、髪の毛は早めのケアが大事。気になる方は20代であっても、クリニックで診てもらうことをオススメします」

――ところで、意外にも木村さんのお名前が上がりませんが、現状お顔で気になる部分はありますか? 一時は“老け顔”から復活した、とも言われていましたが……。

平野先生「いまだにかっこいいままの木村さんですが、たるみのせいかやや口角が下がって見え、ゴルゴ線と鼻の横のシワが気になるかな」

――口角が下がるのは不機嫌に見えますし、女性芸能人にも多い加齢現象だと思います。

平野先生「口角はボトックス注射でだいぶ軽減できると思いますよ。シワは糸リフトかヒアルロン酸注入がいいでしょう」

――みなさん、簡単な施術でケアできそうですね! では最後に、アラフォー、アラフィフ世代の男性が取り入れたい、オススメのケアを教えてください。

平野先生「やはり肌がきれいだと清潔に見えて印象が高まります。なので、毛穴ケアにいいケミカルピーリングやピコトーニング。あとはシワ・顔の凹凸・たるみ対策として、ヒアルロン酸・ボトックス・ウルセラ・糸リフトをオススメしたいですが、どれも手遅れになる前にこまめにやることが大事! あとは基本的なことですが、顔や頭のUVケアには気をつけてほしいですね」

平野正之先生
平野正之先生

今回お話を伺ったのは…
平野正之先生:

秋田大学医学部卒業、小田原市立病院勤務、各地で形成外科医として勤務。その後、美容外科クリニック入職を経て、令和3年より銀座高須クリニック勤務(instagram)。専門的知識が豊富で丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。形成外科専門医、日本美容外科学会会員、日本熱傷学会会員