今回の雑学2本目は、気になる身近なギモン。普段何気なく使っているシャンプー後のもう1本。確かに言い方は3つあるけど、いったいどういう違いがあるのだろうか…
Q. リンス、コンディショナー、トリートメントってなにが違うの?
A. リンスとコンディショナーは髪の表面を、トリートメントは内部の状態を整えます。(花王ヘアケア研究所研究員 杉野久実さん)
シャンプーのあと髪の毛につけるものといえば?おそらく、リンス、コンディショナー、トリートメントのどれかのはず。この3つ、実は違いがある。
花王ヘアケア研究所研究員の杉野久実さんに伺った。
「現在のリンスとコンディショナーは同じものを指していて、髪の表面をなめらかにして表面の傷みを防ぎます。トリートメントはそれに加えて、髪の内部に成分を浸透させて傷みを補修するなどします」(杉野さん、以下同)
リンスやコンディショナーは髪の表面に、トリートメントは内部にも働きかけるという違いがある。
また、リンスという製品は少なくなってきている。
「昔、髪を洗ったあとに『すすぎ液』というものを使っていた名残で、英語で『すすぐ』という意味の『リンス』が製品名として使われてきましたが、現在のリンスは整えるためのものなので、名前としてわかりやすい『コンディショナー』という名前に変わってきています」
ところで、コンディショナーやトリートメントを選ぶとき、チェックするべき成分などはあるのだろうか。
「成分名から性能を予想するのは難しいです。その成分が入っているだけでなく、成分をしっかり働かせる技術も大事だからです。
濡れているときから乾いたあとまで、ずっと指通りのいいものがそのときの髪に合っています。髪質や傷みの状態は人それぞれ異なるので、成分や値段などでは判断できないと思います。実際に試してみて、ベストなものを見つけてください」