「以前は、仲間由紀恵さんも女性初の相棒として、候補に挙がったこともありました。しかし、当時彼女が出演していた舞台『放浪記』などもあってスケジュールが合わず。今は内閣情報官として不定期に出演しています。

 六角精児さんも優秀な鑑識官の米沢守として主演映画が作られるほど作品に欠かせない存在でしたが、ほかの作品に出演できないことから、水谷さんに相談のうえ、シーズン14からレギュラーを降板。不定期出演に切り替わりました。人気俳優を相棒として起用するのはハードルが高いんです」(同・制作会社関係者)

「70歳をひとつの節目にする」

 選考が難航したとはいえ、寺脇が復帰するのは難しいと考えられていた。

「シーズン7で寺脇さんが降板したのは、水谷さんとの軋轢が原因だといわれています。演技や見せ方に関して考えが食い違い、水谷さんの不興を買ってしまったそうなのです。寺脇さんは、役のとおりの熱い人ですから、プライベートでも冷静沈着な水谷さんと波長が合わないときもあったんです」(スポーツ紙記者)

 降板後は疎遠になっていたようだ。

「'12年に亀山のライバル的存在の捜査一課員を演じた川原和久さんが結婚した際、披露宴には水谷さんや及川さん、成宮さんなど、過去の相棒が勢ぞろいしましたが、寺脇さんの姿はありませんでした」(同・スポーツ紙記者)

 だが、関係は雪解けムードになっているという。

「以前から水谷さんは“70歳をひとつの節目にする”と話していて、幕引きを意識するようになりました。それで、寺脇さんとの“和解”も考えるようになったのでしょう。コロナ禍で寺脇さんの舞台活動が減り、スケジュールが空いていたことも幸いしました」(前出・テレビ誌ライター)

 水谷は寺脇の復帰について、番組の公式ホームページで《亀山くんが帰ってくる。そんな日が来ることを、杉下右京は何度か夢見ていたに違いない。過去に戻るのではなく、新たな未来にまた二人で向かうための再会を、右京は淡々と待っていたに違いない》とコメント。

 寺脇も《役者人生の師匠と言っても過言ではない、水谷豊さん演じる「右京さん」と、また“相棒”として、夢のような時間をともにできることを本当に嬉しく思っております》と喜びの言葉を綴っている。

「現在、相棒として出演回数の最多記録は反町さんが持つ138回。それまでは寺脇さんの124回が最多でしたから、今回の復帰で再び最多記録の座を奪還するでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)