<ツボ4>これ以上ない幕引きに!
数々の名場面が生まれてきたが、三谷が手応えをいちばん感じたシーンがコレ!
「義経(菅田将暉)の最期は書いていて面白かったですね。今回の義経像は、菅田さんが演じることを前提に描いていったんです。その義経が最期を迎えるときに、自ら命を絶つ瞬間を僕は見たくなかった。できれば最期のシーンは笑っていてほしかった。僕のイメージする義経の、これ以上ない幕の引き方だったと思います」
<ツボ5>三谷“大河”の常連がラスボス!?
『新選組!』では土方歳三、『真田丸』では石田三成と三谷“大河”の常連、山本耕史が演じる三浦義村がラスボスに?
「三浦義村って不思議で、どの局面でも何を考えているのかわからないんです。そんな三浦義村は、歴史を知っている方ならご存じかと思いますが今後暗躍します。
そしてせっかく山本さんに演じてもらうのだから、最後の最後に義村の最大の見せ場を用意するつもりです。まだ言えませんが、物語の終盤、ラスボス的な存在で主人公にたちはだかるのはこの男かもしれません」
<ツボ6>尼将軍が悲劇の主人公に
尼将軍と恐れられたとされている政子(小池栄子)だが、はたして、本作ではこの先、どのように描かれていくのか……。
「例えば、信長だったらわかるんですが、政子が何をしたかって言われたら、悪女と言われるまでの悪事はしていないんですよね。物語を書いていて思ったのは、彼女は妻として母としてやるべきことをやってきただけであり、でも事態がどんどん悪くなっていく悲劇の主人公のような気がしていて。とても真摯なひとりの女性だと思うし、そういう政子の生涯を描けることに、すごく喜びを感じています」