小野容疑者は、大阪府の出身。20歳前後で前夫と結婚するも離婚。容疑者はシングルマザーとして4人の子どもを育てた。
一方、桃田容疑者は同府和泉市の出身。実家は大阪府でも有名な鶏卵業者だ。
「幼いころはおとなしくて、頭のいい子やった。父親は商売上手でどんどん羽振りが良くなって、40年前に大豪邸を建てていた。貴徳も私立の中高一貫校に通わせていたね」(近所の住民)
桃田容疑者は大学を卒業すると、社長だった父親の片腕として働くように。
大阪でも有名な鶏卵業者の御曹司
「お嫁さんは良家のお嬢さんをもらって、やがては3代目となるやろう一男も授かった。父親は“いい嫁さんをもろうたわ”と喜んどったな。その後、貴徳は専務になって、あとは父親から会社を継ぐだけと順風満帆やった」(同・住民)
当時、容疑者一家は会社が所有する高級マンションに住んでいたという。
「11階建ての10階、豪奢にリフォームされた部屋に住んでいた。奥さんはきれいで、上品で素敵な方でしたが、容疑者は挨拶すらできない人。偉ぶっているというわけではなくて、なんか変な人でね」(同じマンションの主婦)
近所の別の住民は、こう指摘する。
「それは父親譲り。近所づきあいができひんのよ。でも、親子仲はよくて、貴徳は出社するとき、実家に父親をわざわざ車で迎えに行っとったぐらい」
ところが、7、8年ほど前に、その良好な親子関係を一変させる事態が起きた。