“女性の健康問題”に、ホリエモンがアツく取り組む2つの理由
さらに、子宮頸がん検診の促進に努める三輪さんが、思うように検査数が増えず頭を痛めていると話すと……。
「保険制度から切り込むのも、クレバーなやり方。定期的に検査を受けないと、がんになったときの治療費は全額自己負担、などの制度にしては? アメリカとかはそうやって、大腸がんの罹患率を下げています。そうすれば高額医療費をカバーする必要もなくなり、健保組合にとっても財政改善につながるはず」(堀江さん)
ほかにも検査への不安を払拭できるよう検査の様子をフルCG動画にする、VRで体験できるようにするといったアイデアも、伝えていた。このように、思わず膝を打つアイデアを次々と繰り出す姿が印象的だ。
堀江さんがこれほど熱心に活動に取り組む理由は何だろうか?
ひとつは先にも述べたように、それが企業にとって利益、ひいては日本経済の活性化につながるからだろう。けれど、それだけではなさそうだ。堀江さんは著書でこんなことを言っている。
「いま社会で活躍する女性のなかには、女性特有の症状に苦しんできたにもかかわらず、そうしたハンデを物ともせず、それをおくびにも出さずに頑張ってきた人が多くいる。それは素晴らしいことであると同時に、一方ではやはり気の毒なことでもある。しかし『気の毒ですね』で終わりにしてはいけないのだ」
その言葉には、共に社会で戦う同志の女性たちに対するリスペクト。そして辛い想いを抱える同志に手を差し伸べる、そんなやさしさが潜んでいるに違いない――。