お金を積まれても絶対戻りたくない
「心境の変化? 芸能界に限らず20代は若さゆえの許される範囲があると思う。生意気と言われたことを貫き通すと30代は個性になるけど、そのままの40代はわがまま、偉そうと思われると感じています。
高校の同級生に会った時と、大人になって会社の人に会う時とキャラクターが変わるというのは誰しもあることだと思いますが、僕自身はバラエティー、ドラマ、情報番組などその場での立ち位置や役割を自然にやることで、いつでも変わらない上地雄輔といわれる要因のひとつになっていると思います」
そんな上地について20年の付き合いのある臼田は「物おじしない。どんな状況でもドンと構えている」とブレない姿を明かす。
ワクワクを探し続ける上地のビジョンとは?
「どんなにお金を積まれても野球をやっていたころには戻りたくないし、40代になって20代、30代に戻りたいかと言われても絶対に戻りたくないです。そういう50代になりたいです。今がいちばん楽しい。そういう状況に自分が常にいられるようにしたいです。
どんな状況でも楽しまなくちゃ損だと思う。バイトをしていたときもそうでした。芸能界に固執はしていなくて別の仕事をしていても楽しんでいたと思うし、その自信だけはあります」
ドラマのテーマ“遊び心を忘れてしまった大人たちに捧ぐ”をすでに体現している。
太公望に目覚めた!?
実家の前は海で祖父が船乗りという環境で育った上地。
「幼いころは釣りをしている人を見てボーッとしていて何が楽しいのかと思っていました。でも今回のドラマで釣りと向き合ってみて、釣りざおを下げている感覚には広い海の世界を地上にいながら触れられている喜びがありました」