『パレード』の製作会社が語ったこと
─仲田博喜さんの舞台降板について、確認させていただきたいのですが。
「私どもは、仲田さんの所属事務所ではありません。彼がオスカーさんに所属していたころ、私がイベントの手伝いをしていた関係もあって、頼まれたときに業務をお手伝いしている形です。フリーランスの役者さんとなると、いろいろ大変な部分もあるので」
─舞台『パレード』に関して、体調不良とは別に「セリフが多くて覚えられない」という理由で降板を申し出たと聞いています。
「本人からは“体調不良”ということで聞いています。『星降る街』に関しては、体調が悪い状態では当然出られませんから、うちが主催している舞台ということもあり、降板とさせていただきました。『パレード』は、仲田さんと主催側の方たちの間で話し合って、降板することになったとお伺いしています」
─仲田さんの窓口としてのお手伝いは、今後も継続していくのでしょうか?
「精神的なところによる体調不良とのことなので、本人が回復するまでは、会社というより私個人としてフォローしていくつもりです」
あくまでも“体調不良”と聞かされているとのことだった。さらに詳しい事情を尋ねるべく、一連の話について『パレード』の製作を担当する会社に問い合わせると、以下の返答だった。
「『パレード』の台本は、3月25日に仲田さん側に渡しております。稽古は6月21日からでしたが、仲田さんは『刀剣乱舞』の公演期間中だったため、参加していませんでした。彼が合流したのは6月27日からで、30日の稽古に来られた際に“このままの状態で本番の舞台に立てる自信がない”と、降板の申し出がありました。チケットの払い戻しに関する件は、現在協議中です」
演劇の世界には、「役者殺すのに刃物はいらぬ ものの三度も褒めりゃいい」という言葉がある。もてはやされ、驕り高ぶるものに警鐘を鳴らすこの言葉を、仲田は知っているだろうか……。