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選挙と芸能は似ている。どちらも人気がモノをいう世界だ。そのあたりをエンタメにして成功したのがAKB48の選抜総選挙。身銭を切っても投票したいというファンがいっぱいいて、盛り上がった。
「自分なりの生き方をしたいなって」
一方、国政選挙は無料だ。そのわりに盛り上がっていないと考える人たちもいて、動画で投票を呼びかけたりしている。小泉今日子(56)もそのひとりだ。
「70%、80%ぐらいまで投票率が上がった時に、どんな結果が出るのかをすごく見たいんです」
として、その理由をこう語った。
「みんなが選んだ社会の中で、その役に立つ自分なりの仕事をしたいし、自分なりの生き方をしたいなって思うんですけど、今のままでは何かそこに自信が持てなかったりする」
この発言、ちゃんと読み解くには、ここ数年の彼女について把握する必要があるだろう。2年前、ツイッターで政権を批判。
《こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの》
そこに《さよなら安倍総理》というハッシュタグを付け加えたりもした。また、共産党の機関紙に登場して、出馬説も報じられることに。
いわば、反政権側というポジションにいるわけだが、こういう人たちは政治家も含め、ある幻想を持っている。世の中には政権に不満を持っている人がいっぱいいて、みんなが投票に行きさえすれば、政権がひっくり返るはず、というものだ。
実際には、政権に満足していて、投票に行かない人もかなりいるので、話は簡単ではないだろう。ただ、彼女がそう思うのは、わからないでもない。かつては世のトレンドを動かしていた(?)実績もあるからだ。