億単位の損失があった可能性
──生稲氏が出馬するまでのトラブルの経緯は?
「『尾木プロダクション』さまから3月30日に出馬しますとの連絡がありました。当社からは“いきなり放送で素材が使えなくなると損失が増える可能性があるので、できる限り(出馬)表明は遅らせていただきたい”というお願いをしていました。
なるべく公示日に近い日程での発表のほうがすでに収録を終えたものに関しては放送できますし、その間、スポンサーの方との交渉も余裕ができるかたちになるからです。しかし、先方からは“4月6日に公表する”とのお話がありました」
『ショップ島』ではひとつの番組を全国のBSやCS、地方局などさまざまな媒体で放送される。’16年から出演し続けている生稲氏は番組にとって重要なポジションを担っていたという。
「具体的な出演回数は申し上げられないのですが、かなり多いという話にはなっております。商品によってですが、1回収録をいたしますとそれを何回かにわけて1年間くらい放送できます」
──なぜ900万円の支払いを?
「あくまで仮定の話ですが、何も対処をせずに番組すべてがなくなるなどしたら、億(単位)に近い損失があったとの概算もあります。それを当社と尾木プロのご担当者さまと間でスポンサーさんを回るなどして対処しました。生稲さんの出演シーンだけ削除したら大丈夫”とおっしゃるお客様もいらっしゃいましたね。そういった取り組みもあって実質的な4月ぶんの損害額は900万円にまで減らせました。今後は最大4000万円くらいになる可能性もあります」
──今後の裁判の流れは?
「8月中に第一回期日が予定されているとは聞いています。当社といたしましては生稲さんというよりはプロダクション尾木さまに対して被った実損分について負担をしていただきたく訴えさせていただいております。当社と尾木プロダクションさまの代理人同士でやり取りをしております」
──生稲氏が当選されたお気持ちは?
「あくまでこちらは当社と尾木プロダクションさまの問題ですので、特に現状で生稲さんに何かコメントするといったことはございません」
尾木プロダクションにも今回の裁判沙汰について質問状を送ったが、「当件については当社顧問弁護士に一任しておりますので当社からコメントすることはありません」とのみ回答が。
出馬しても当選してもトラブル続き。争うばかりが国会議員の仕事ではないのだけれど……。