両腕の上腕にタトゥーを入れ、右腕には花びら少なめの桜吹雪。若いころはサポーターで隠すこともあったというが、ここ数年はSNSでも見せるようになっていた。
宮本容疑者を古くから知る男性はその人物像をこう明かす。
「カズマは同級生とはつるまず、いつも後輩とばかり遊んでいた。どうしても自分が上に立ちたいんだろう。後輩の挨拶の仕方が半端だと“おまえら挨拶がなってねえぞ”と叱り飛ばし、一目置かれている同級生には自発的に頭を下げる。相手を見て態度を変えるんだよ。常にオラついて(いきり立って)いるくせにケンカは弱く、同級生や下級生にボコられたこともあった」
素行の悪い仲間に群がるギャルには全くモテなかったという。
こんなエピソードも……。
無意味にシャドーボクシング
「路上でサラリーマンと肩がぶつかると、少し歩いてから“チッ、やっちまえばよかったかな”と手のひらを拳で叩く。よく無意味にシャドーボクシングしたり、年下相手に“肩パン(肩にパンチ)させてくれ”と言い、嫌がる様子を楽しんでいたそう。そうやって偉ぶるくせに後輩とは割り勘なんだって」(同・知人男性)
事件当日、宮本容疑者は都内に向かうところだったといい、乗車したときから大声で連れと話すなどマナーが悪かったという。
同じ車両に乗り合わせた乗客は何もしなかったわけではなく、犯行の一部始終を録画したり、車掌に連絡するなどできる限りの“援護射撃”をしている。
民放テレビ局のニュース番組に提供された車中の動画には、土下座した男子生徒を脅す様子が捉えられていた。
「クソガキ、おまえ、オレにしゃべりかけられる分際とちゃうんや」
「ぶっ殺すぞコラ、ケンカ売ってるんじゃねえぞ」
男子生徒の勇気ある行動に感心し、どうにか助けようとした乗客は確かにいた。
SNSで、感謝の気持ちを忘れてはいけないと“男道”を説く宮本容疑者。筋の通らない逆ギレ暴行は、男道に外れると思わなかったのか。
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逮捕後、宇都宮地検栃木支部の取り調べに対し、担当の男性検察官に恫喝めいた暴言も吐いていた宮本一馬被告。検察側は「執拗かつ容赦ない暴力で、悪質だ」と非難し、懲役3年を求刑していたが、地裁は懲役2年の実刑判決となった。
高校生にイキったアラサーホストが払った代償は大きい。