お金に困らない「家計」の整え方
「固定費は1回見直すだけで、節約効果が続く」と言われるものの、その1回がかなり面倒。
固定費見直しはマストアクション
「契約などの変更は手間がかかりますが、それでも見直す価値はあります。先日、親から相談されて、毎月500円の得体の知れない引き落としがあると。調べると、おそらく携帯を契約した当初の有料オプションだろうと。月500円でも、契約してから最低10年はたっていますから6万円以上! 旅行に行けちゃいますよね」
動画サイトや携帯会社の有料サービスなど、放置しているものがないか必ず確認を。また、気になりつつも踏み出せない人が多いのが、スマホの格安SIMへの切り替え。
「わが家でも、まず私だけ替えて、つながりやすさに問題ないことを実証して夫に納得してもらいました。最近は対面式のショップやプランも増えて利用しやすくなりました」
保険は、中途解約すると元本割れになるものも。
「一時的に損になっても、長い目で見てお得なら見直す価値はあります。ただし、営業マンがすすめる情報を鵜呑みにしないこと。過剰な保障を避けるためにも、高額療養費制度など、基本的な知識はつけておきましょう」
どんぶり勘定OK!変動費を把握する
家計簿をつけ始めたゆきこさんがまずぶつかったのが、費目分けの壁。
「レシートを見ながら各費目に細かく仕分ける作業が、ズボラな私には無理だと感じて」
そこで、変動費の費目を食費、日用品費、車費、子ども費と、それ以外をまとめた「特別費」の5つに絞ることに。交通費、レジャー費、夫婦の被服費、冠婚葬祭費なども全て「特別費」でひとまとめにし、予算は6万円で設定。
「家族の誕生日やクリスマスなどのイベントご飯、冠婚葬祭費などのどれかがひと月のうちにあっても、6万円あれば大体収まります。イベント支出がある月は、あらかじめその分を取り分けておき、ほかの支出をセーブして帳尻を合わせるようにしています」
多少オーバーしても、翌月調整すれば問題なし。
「予算内なら何に使ってもOKの“どんぶり勘定”なら、ストレスもなし。長続きさせるためにも、ストレスフリーでできる方法を大事にしています」