建設費用は概算で50億円
では、いったいどんなリンクを考えているのか。
「例えば、スケートリンクに観客席があれば、そこで羽生選手のアイスショーやスケートを教える姿を見ることができるでしょう。また、『アイスリンク仙台』には荒川さんと羽生選手の活躍を写真やシューズの展示で伝えるコーナーがあるのですが、アイスアリーナの中にも“フィギュアスケート記念館”のような場所があれば、ファンのみなさんに来てもらえると思います」
アイスアリーナ自体を“ゆづプロデュース”なんてことは……?
「もちろん、それが実現すれればうれしいですが……。羽生選手にあまりプレッシャーをかけるようなことはしたくありません。
また、羽生選手が小さいころから練習してきて大好きであろう『アイスリンク仙台』とも連携をして、互いに協調していけるアイスアリーナができればいちばんいいと考えています」
そうはいっても、建設には費用も時間もかかるもの。
「現在、2000~3000席程度の規模で考えており、その建設にかかる費用は高く見積もると、概算で50億円程度だと考えています。それをすべて税金で賄うのではなく、企業が地方創生のプロジェクトに寄付をした場合に税額が一部控除される『企業版ふるさと納税』や、クラウドファンディング、ネーミングライツなど、費用を集める方法はたくさんあります。
仙台のみなさんが声を上げてくれたら、協力してくれる人や企業はたくさんいると思うんです。その第一声を、まずは市長や知事に上げていただきたいと思っています」